南三陸311メモリアルでは、震災伝承活動の充実を目的に、昨年11月に広島県で研修を実施しました。

広島の伝承活動を学ぶ
広島平和記念資料館や平和記念公園を訪れ、被爆体験の継承や平和学習の取り組みについて学びました。展示方法やガイド活動など、伝承施設として多くの学びを得る機会となりました。
また、広島市役所では、被爆体験を未来へ伝える「伝承者」や「家族伝承者」の養成制度など、行政が担う伝承の仕組みについて説明を受けました。
さらに、家族伝承者による講話では、被爆者から受け継いだ想いや経験を自らの言葉で伝える姿に触れ、体験を次世代へつないでいくことの大切さを改めて実感しました。


自然災害の伝承について
広島市安佐南区にある豪雨災害伝承館も訪問し、豪雨災害の記録や地域と連携した防災・減災の取り組みについて学びました。災害の種類は異なりますが、教訓を未来へ伝え続ける姿勢は、震災伝承にも共通する重要な学びとなりました。


学びを南三陸311メモリアルへ
研修後には、語り部の皆さまへ報告会を実施し、研修内容を共有しました。若い世代への伝承のあり方や、活動中に災害が発生した際の避難対応についても意見を交わし、今後の活動につながる有意義な時間となりました。
現在実施している予約不要のガイドプログラム「ちょこっとまちあるき」では、震災を経験した語り部だけでなく、非被災者の職員もガイドを担当しています。広島で学んだ「想いを受け継ぎ、伝え続ける」という考え方を生かしながら、これからも震災の教訓を未来へ伝える取り組みを続けてまいります。
南三陸311メモリアルでは、7月8日(水)より「南三陸みんなのきりこプロジェクト」による特別企画展を開催いたします。

今年度も「南三陸みんなのきりこプロジェクト」として、南三陸町内にある様々なお店や事業所にもきりこを展示いたします。


この「南三陸みんなのきりこプロジェクト」は、2010年夏に女性たちの目線で観光活性化を図る取り組みの一環として、町の産業振興課(当時)がボランティア団体ENVISIとともに始めたプロジェクトです。( 詳細はこちらからご覧ください )
東日本大震災を経てもなお、このプロジェクトは続けられてきました。2026年も町中の皆様にご協力を得て、これまでに制作してきたきりこを展示いたします。
地域の皆さまが制作した「南三陸みんなのきりこ」を展示します。一つひとつに込められた思いや願いをぜひご覧ください。
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会期:7月8日(水)~10月31日(土)
会場:南三陸311メモリアル みんなの広場
開館時間:9時~17時/火曜休館(特別開館日:7月21日、7月28日)
※会期中に一部きりこの展示替えがあります
※8月以降の特別開館日につきましては、随時お知らせいたします。
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一般社団法人共同通信社の新入社員15名の皆様をお迎えし、南三陸311メモリアル特別顧問・佐藤仁による現地講話を実施しました。
はじめに旧防災対策庁舎をご案内し、東日本大震災発災直前から津波襲来、そして翌日にかけての出来事について説明しました。参加者の皆様は、実際の被災現場を前にしながら当時の状況に耳を傾け、理解を深めている様子が見られました。

続く講話では、震災発生直後の南三陸町の行政対応や、その後の復興まちづくりについてお話ししました。
特に、震災直後に町長自らが連日記者会見を行い、職員の業務を守りながら報道機関と連携していたこと、報道を通じて不足物資や義援金の支援が全国へ広がり、多くのボランティアの力が復興を後押ししたことについて紹介しました。
また、防災計画の想定を超える津波に直面した経験から、高台移転や防災・減災の考え方を抜本的に見直してきた経緯についても説明しました。
さらに、森林・海・観光資源を活かした持続可能なまちづくりや、FSC認証、ASC認証、ラムサール条約登録湿地、ブルーフラッグ認証などの取り組みについても紹介しました。


講話の最後には、支援への感謝と震災の記憶を未来へ伝え続けることの重要性、そして南三陸311メモリアルが果たす役割についてお伝えしました。
参加者の声
参加者からは、
「被災地の現状だけでなく、復興の過程や未来への希望を知ることができた」
「テレビでは伝わりきらない現地の状況や地形、防潮堤の役割を実際に見ることができた」
「前町長自身も被災者でありながら、自身の経験よりも町の復興について語られていた姿が印象的だった」
といった感想が寄せられました。
また、
「悲しみで終わらせるのではなく、次につなげようとする姿勢に強く心を動かされた」
「今後は被災地の課題だけでなく、復興への取り組みや希望も伝えていきたい」
という声も聞かれ、参加者の皆様にとって大きな学びの機会となったことがうかがえました。

おわりに
今回の現地講話を通して、復興は行政だけでなく、報道機関、ボランティア、地域住民、そして全国・世界からの支援が相互に関わることで実現してきたものであることを改めてお伝えする機会となりました。
共同通信社の皆様が南三陸で得た学びや気づきを、それぞれの現場で活かされることを願っています。
ご来館いただき、誠にありがとうございました。
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