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【来館レポート】仙台青陵中等教育学校が南三陸で「もし自分だったら」を考える

実施概要

■ 学校名:仙台青陵中等教育学校 ■ 学年:2学年 ■ 受講プログラム:語り部バス+ラーニングプログラム②+防災ワークショップ ■ 参加の目的:東日本大震災の被害や教訓を学ぶ/防災・減災について考える/被災地の復興について学ぶ


【今回の学び】南三陸で「震災を自分事として考える」 仙台青陵中等教育学校2学年のみなさんが、野外活動の一環として南三陸町を訪れました。 今回の活動では、語り部バスによる被災地の視察をはじめ、南三陸311メモリアルでのラーニングプログラム②、防災ワークショップなど、一日を通して震災伝承と防災について学びました。 事前に学校からは、震災当時の避難場所や避難経路、地域での助け合い、復興までの歩み、語り部活動への思いなど、さまざまな質問が寄せられていました。 「なぜメモリアルをつくったのか」 「震災を語り継ぐことにはどんな意味があるのか」 「自分たち子どもにも復興のためにできることはあるのか」 ――こうした問いを持って南三陸を訪れ、実際に見て、聞いて、考える一日となりました。


◎01  語り部バス:被災地を巡り「避難する」ということを考える

午前中は語り部バスに乗車し、震災当時の被害や避難について、実際の被災地を巡りながら学びました。 南三陸町では、過去の津波災害を教訓に高台や津波避難施設などが整備されていました。しかし、東日本大震災では、それまでの想定をはるかに超える津波が町を襲いました。 その経験から生まれた大きな教訓の一つが、 「想定に頼らず、より高い場所へ、より早く避難する」 ということです。 学校からは、 「当時の避難場所はどこだったのか」 「どのように地域の人同士で声を掛け合ったのか」 「『逃げろ』と言われても家族や大切なものが気になってしまうとき、迷わず逃げるためにはどんな覚悟が必要なのか」 といった質問が寄せられていました。 語り部からは、まず自分が生きると決めること、そして平常時から家族や周囲の人と避難場所や連絡方法について話し合っておくことの大切さを伝えました。


◎02. ラーニングプログラム②:「そのとき命が守れるか」を自分事として考える

南三陸311メモリアルでは、ラーニングプログラム②「そのとき命が守れるか」を受講しました。 ラーニングプログラムでは、震災当時の証言に触れながら、単に震災の出来事を知るだけではなく、 「もし自分がその場にいたら、どう行動するだろう?」 と、一人ひとりが自分自身に問いかけます。 今回、学校から寄せられた質問にも、 「南三陸311メモリアルをなぜつくったのか」 「震災をどのように人へ伝えているのか」 「震災を語り継いでいくことへの思いは?」 「311メモリアルで特に印象に残る震災当時の出来事は?」 など、震災の記憶を「知る」だけでなく、「なぜ伝えるのか」「自分たちは何ができるのか」を考えようとする問いが多くありました。


 ◎03. 防災ワークショップ:学んだことを「自分の行動」につなげる

午後には、防災ワークショップにも取り組みました。 午前中に語り部から聞いた話や、被災地で実際に見たもの、ラーニングプログラムで考えたことを踏まえながら、防災についてさらに考える時間です。 事前質問の中には、 「実際に私たち子どもでも復興のためにできることは何ですか?」 という問いもありました。 復興は、建物や道路を整備することだけではありません。 今回学んだことを家族や友人に伝えること。 自分の地域の避難場所や避難経路を確認すること。 災害が起きたときに、自分がどう行動するかを考えておくこと。 そうした一人ひとりの小さな行動も、未来の命を守ることにつながります。


◎04. 「震災を伝える」ことから「未来の命を守る」ことへ

   
今回の活動では、震災当時の被害や避難だけでなく、南三陸町がどのように復興してきたのかについても学びました。 震災直後は、住まいや仕事を失い、多くの方が避難所や仮設住宅での生活を余儀なくされました。 そこから全国・世界からの支援、そして地域の方々の努力や支え合いによって、住宅や産業の再建が進められてきました。 そして現在も、南三陸町では震災の記憶と教訓を次の世代へ伝える取り組みが続いています。 学校からは、 「語り部さんにとって、復興祈念公園はどのような役割を持っていますか?」 という質問も寄せられました。 復興祈念公園は、追悼だけでなく、震災を伝え、学び、防災につなげる場所でもあります。 被災地を訪れ、震災の記憶に触れ、復興した現在の町の姿を見る。 その両方を知ることで、震災を「過去の出来事」として終わらせず、これからの防災や自分自身の行動について考えるきっかけになります。


   

◎05. 一人ひとりの「問い」が、未来の備えになる

   
今回、仙台青陵中等教育学校のみなさんからは、震災当時の出来事だけでなく、語り部の思いや復興、そして「自分たちにできること」について多くの質問が寄せられました。 震災を学ぶことは、過去を振り返ることだけではありません。 「もし自分だったらどうするか」 を考え、自分の地域の避難場所を確認する。 家族と災害時の連絡方法を話しておく。 学んだことを誰かに伝える。 そんな小さな行動の積み重ねが、未来の命を守る「そなえ」になります。


南三陸311メモリアルでは、これからも震災の記憶と教訓を伝えるだけでなく、一人ひとりが自分自身のこととして考え、未来の行動につなげられる学びの場を提供してまいります。 仙台青陵中等教育学校のみなさん、このたびは南三陸町へお越しいただき、ありがとうございました。今回の学びや問いを、それぞれの地域や日常の中での「そなえ」につなげていただければ幸いです。