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南三陸311メモリアルでは、震災前後の写真を活用した特別写真展『懐かしき思い出のまちで』を開催いたします。

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会期:11月6日(水) ~ 12月28日(土) 9時~17時

場所:館内 みんなの広場

休館:毎週火曜日

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震災以前、ここにあった街並みを覚えていますか?

ずっと昔から南三陸には街並みがあり、人々の暮らしがありました。未来へ、次世代へ伝えていくために、懐かしの思い出とともに開催いたします。

震災直後から10年間南三陸町に通いながら町の変化を追い続けた東京の写真家淺川敏氏と、この町の皆さんからお寄せいただいた写真を多数展示し、南三陸町が辿った変化の一端を振り返ります。

淺川 敏 氏 プロフィール〉

写真家。ZOOM主宰 日本建築写真家協会会員。

1959年 東京・新宿生まれ。1980年 東京工芸大学卒業。

1999~2004年 桑沢デザイン研究所非常勤講師。


また今回は、写真家・淺川敏氏と町民の交流イベント「語らいの集い」を開催いたします。

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「語らいの集い」概要

日時:令和6年11月6日(水) 午前10時~

場所:南三陸311メモリアル みんなの広場

申込不要、当日当館にお越しください。

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みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

この度の地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

令和6年1月1日(月)午後4時10分ごろに石川県能登地方で発生した地震により各地で甚大な被害が発生しています。
南三陸311メモリアルでは、これらの状況を受け、本日より令和6年能登半島地震 災害義援金の受付を開始いたしました。

主に被災者への義援金としての寄付、状況により復旧・復興のための支援活動に使わせていただきます。

館内受付カウンターにて、募金箱を設置しておりますので、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。


<1月4日(土) 追記>

多くのみなさまのご協力を賜り、誠にありがとうございます。

12月25日時点で、550,462円が集まり、南三陸町役場を通じて能登半島被災地へ届けていただきました。

当館では、引き続き受付での募金呼びかけをはじめとした被災地支援を継続して実施しております。

引き続き、皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

10月8日、広島市立舟入高等学校のみなさまが、修学旅行で南三陸311メモリアルへご来館されました。

広島市立舟入高等学校の修学旅行では、北海道・宮城・福島など、いくつかの訪問先から生徒それぞれが希望するコースを選択。宮城県はそのコースの中の1つです。各地の震災遺構や伝承館への訪問、産業復興や震災後のまちづくりの中心を担った方からの講話などを通じて学びます。


南三陸311メモリアルに入ってすぐのエントランスには、震災に関する数字やデータをまとめたパネル・立体地図があります。エントランスでは、震災前の町の海抜から10.8m嵩上げした高さにこのメモリアルが建てられていること、そしてこの施設の天井とほぼ同じくらいの地点に津波が到達したことが、スタッフから開設されました。壁には旧防災対策庁舎を襲った津波の高さ15.5mのラインが示されていて、生徒の皆さんは首を大きく傾けて見上げていました。

 

その後、東日本大震災のエピソードをまとめた展示や証言映像、資料などが並ぶ展示ギャラリーへ進みます。

1人でじっくりと展示パネルを読み込んだり、友達と指を差し合いながら証言映像を眺めたりして、各自で学びを深めていきます。

その奥のアートゾーンでは、クリスチャン・ボルタンスキーのインスタレーション作品「MEMORIAL」を鑑賞。生と死、命の尊厳に向き合いながら作品を作り続けてきたボルタンスキーの思い、そして積み上げられた錆びた缶とそれを照らす白熱灯の灯りから、失われた命を想い馳せます。


今回、メインとなるプログラムは、ラーニングプログラムのレギュラー②「そのとき命が守れるか」を選択されました。


町民の証言映像を視聴し、町の指定避難場所・避難所の多くが津波に襲われた南三陸町の事例から、自然災害が発生すると想定をはるかに超えた事態に直面することがあるということを学びます。

映像では、震災当時中学生・高校生だった証言者たちが、あの日津波に襲われた避難所でどのような避難や対応をしたのかを語ります。プログラム中、いくつかの問いかけや1分間の対話の時間が設けられていて、周りの人と話すことで、自分自身の理解を深め、新たな気づきや考え方を得ることができます。

対話の時間では、「広島って土砂崩れが多い地域だよね」「台風や豪雨災害の時って地震と同じ備えじゃダメじゃない?」「津波がきたら屋上じゃ逃げられないよね」など、知っている知識や気づきと合わせて、様々な感想が飛び交っていました。


館内見学後に感想を伺いました。

ある男子生徒さんは、南海トラフ地震が心配される中で、地震などの対策を考えたいと思って宮城コースを選択されたとのこと。

「印象に残ったのは、第2第3の避難先を考えるという消防士さんの話。一度の避難で安心してしまいそうだが、その先も危険を考え続ける必要があるんだと思いました。」

また、別の女子生徒さんは、「福島の原子力災害のことを学ぶことが多く、宮城の地震や津波のことを学ぶ機会は少なかった」から、今回宮城コースを選択されたそうです。

「印象に残ったのは、中学生自身が人命救助を行ったという話と、それでも人を救えなかったという証言。自分が中学生だったらきっとできなかったと思う。それでもやらなければならない時があるんだと思ったし、そのときに自分は行動できるのか、これからも考えたいです。」

先生にお話を伺うと、東北方面は初めて訪問するとのことで、「自分で選択したコースなので、みんな楽しみにしてきました。広島は平和教育が盛んで、実際の被害状況を伝える施設が多いんですが、自分がどう考えるかを問いかける施設はなかなかありません。とても充実した学びになりました。」と感想をいただきました。


帰り際、将来教員を目指しているという生徒さんが、「知らないこともありましたし、それ以上に考えることがたくさんありました。」と、お話されました。

南三陸311メモリアルは、震災の出来事や教訓を伝えるための施設である以上に、考え続けるためのきっかけを提供することが役割の震災伝承館です。「何が生死の分かれ目になってしまったのか」「自分自身ならどう判断しどう行動するのか」など、答えのない問いを考え続けることが大切だと、私たちは考えています。

今回の学びや気づきが、これからの生活の中で大切なものを守るために活かしていただけたら幸いです。

広島市立舟入高等学校のみなさま、ご来館ありがとうございました。

10月7日、三菱地所コミュニティ株式会社のみなさんが新入社員研修の一環として南三陸町にお越しになり、「今日から実践できる防災1アクションを持ち帰る簡単ワークショップ~南三陸のケーススタディを活かして~」を受講されました。

南三陸町などの地方で研修を行うのは初めてとのことで、東北に初めて足を運んだという方も多くいらっしゃいました。

会社としてのメイン業務はマンションやビルなどの建物管理などに関する業務とのことで、以前から防災に関しては会社としても注力してきたそうです。今回参加された方々も、自治管理組合や住民のみなさんに防災を呼びかけることが業務としては多いとのこと。

今回、南三陸町を研修地として決められたのは、「それに関するマニュアルはありますが、やはり自分の言葉できちんと伝えられるようになってほしい」という目的から。そのために、やはり現地で体験し学ぶ必要があると考え、今回の研修を企画されたそうです。


午前中には、旧戸倉中学校や五十鈴神社など、実際に被災した現場を巡る視察を実施。そのあと、午後からこちらのワークショップを受講されました。

自然災害が発生した際には、携帯電話が使えない、家が被災して戻れないなど、日常では考えられない状況になります。それらの状況を想定したうえで、東日本大震災を経験した住民の証言映像を視聴します。そして参加者でアイデアを共有しながら、家族や個人が今日から実践できる防災アクションを決め、持ち帰っていただくというワークショッププログラムです。

ワークショップの初めに行うのが、「現時点での備え」を書き出すワーク。この時間では、自宅で備えているもの、家族と話し合っていること、職場でのマニュアルなど、「今の自分が備えているもの・こと」を書き出します。

そして、メインとなる証言映像の視聴に進みますが、その前に東日本大震災以後に発生した自然災害の特徴や災害時に明らかになった課題などを、ファシリテーターが解説します。

過去に頻発している水害は河川などの近くで発生するとは限らないという話や、インフラに関する課題が浮き彫りになった状況などの解説が、「もしかしたら自分も同じように被災するかもしれない」という想像に繋がります。

これが「自然災害を自分事にするコツ」として、証言映像の受け止め方や防災1アクションを決める際に活用されます。

証言映像を視聴した後は、そこからの気づきや発見した点をもとに、「新たにやってみようと思った備え」を書き出し、グループで共有します。

今回参加した社員の皆様は、出身や勤務地も様々。グループで話し合う中でも、それぞれの地域の特徴や不安に感じる点などが異なるからか、「なるほど」「そっか、そうだよね」という声も多く聞こえてきました。

そして、最後に各自が持ち帰り実行するための「防災1アクション」を決め、全体発表をして、ワークショップは終了です。

 


ワークショップ終了後に感想を聞かせていただきました。

東京で勤務しているという女性は、『家族と避難場所を確認しておく』という防災1アクションを決めました。

「ワークショップで印象に残ったのは、家族との合流場所を決めなければいけないという点。仕事中に被災したら、家族がバラバラに避難することになります。携帯が使えなかった場合にどこにいるのかわからなくなるため、その場合でも合流できるように避難所を把握して、合流場所を話し合っておきたいです。」

また別の女性は、午前中に訪れた南三陸町戸倉地区の五十鈴神社でのエピソードが印象に残っているとのこと。こちらの方も、「避難経路の確認、避難場所の確認」を防災1アクションとして決めていました。

「仕事中に被災して家族が心配になっても、自分は仕事を離れられない。その場合でもきちんと事前に話し合って確認しておけば安心だし、不安感も取り除けると思います。また、自宅でペットを飼っているので、そのペットと一緒に避難できる場所も把握しておきたいです。」とのことでした。


防災1アクションを決めるワークの時間に、ファシリテーターから「どんな小さなことでも構いません。実際に実行できるかどうかがカギです。」と声がかかりました。

研修で終わらせるのではなく、自分が今暮らす地域に戻ってから実際にアクションを起こしてほしい。どんなに小さなことでも、実際に行動し積み重ねていくことが、自分の命や大切なものを守ることにつながるはず。

南三陸311メモリアルでは、そんな願いも込めて、このワークショップを提供しています。

これからの仕事や暮らしの中で、今回の研修で学んだことが自身の防災に活かしていただけたら幸いです。

 

三菱地所コミュニティ株式会社のみなさま、お越しいただきありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。

2024年度9月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

 

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実施期間:2024年9月1日(日)~9月30日(月)

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南三陸311メモリアルは、2024年10月1日に開館2周年を迎えました。

この度、来館者よりご回答いただいた約2,000件のアンケートを公開したプレスリリースを発表いたしました。

【南三陸311メモリアル】ラーニングプログラム体験者3万人以上、満足度93.4% 来館者アンケートを公開

 

当館は、開館以来23万人以上の方々にお越しいただき、約3万人のお客様にラーニングプログラムを体験いただきました。

これまで回答いただいた2000件以上のアンケートより、実際のお客様の感想・コメントを踏まえ、今後もより良い震災伝承・防災教育・施設運営に努めてまいります。

2024年10月1日、南三陸311メモリアルは開館から2周年を迎えます。

この度の2周年を記念して、ご来場のお客様へ特別企画をご用意いたしました!


①10月1日(火) 特別開館

当館は毎週火曜日が通常休館日ですが、この日は特別開館いたします。ラーニングプログラムをはじめ、館内のコンテンツガイドも行いますので、ぜひお越しください。

開館時間:9時~17時

 


②2周年記念オリジナルノベルティをプレゼント!

館内のラーニングプログラムを体験したお客様、先着100名様にオリジナルノベルティをプレゼントいたします。

地元名産の南三陸杉でつくったオリジナルキーホルダーです!南三陸でがんばる人を応援するキャラクター「オクトパス君」がひょこっと現れて、2周年をお祝いしてくれています。


③南三陸町民のみなさま対象!毎月11日は町民無料デイ!

毎月11日は「南三陸町安全安心の日」。それに合わせ、毎月11日は町民のみなさまであれば無料でご利用いただけます。

日頃の備え、そして次世代に語り継ぐためにも、ぜひご利用ください。

※ご入場の際に受付スタッフにお申し付けください。


今後とも多くの皆様のご来場を心よりお待ちしております。

2024年10月1日、南三陸311メモリアルは開館から2周年を迎えることができました。

2022年10月1日の開館以来、今日に至るまで23万人を越える皆様にご来館いただき、約3万人の方々にラーニングプログラムを体験いただきました。皆様に心より感謝申し上げます。

東日本大震災の発生から13年以上の月日が経過し、その間にも日本各地で様々な自然災害が発生しております。
過去の災害から事実や教訓を知り、自分事として考えることは、未来の防災・減災につながります。

南三陸311メモリアルでは、地震・津波を経験した南三陸町での事実・経験・教訓を伝え続けながら、「自分が自然災害に直面したら、どう判断し行動するか」を考えるきっかけを、これからも変わらずに提供いたします。

今後とも多くのみなさまのご来館を、スタッフ一同心よりお待ちしております。