1月18日、南三陸町唯一の高校、志津川高校3年生のみなさまが南三陸311メモリアルに来館されました。

毎年実施している「ふるさと南三陸を学ぶ講座」の一環です。例年は高校を会場に震災講話などの防災学習をされていましたが、昨年10月にメモリアルが開館したこともあり、今年は当館のラーニングプログラムを受講していただきました。

プログラムの受講にあたり、佐藤仁町長より南三陸町の震災被害の実態や11年の復興のあゆみ、そして施設の設置目的が「震災伝承・防災教育・感謝」であることを、お話いただきました。

今回ご覧いただいたのは、レギュラープログラム②「そのとき命が守れるか」です。このプログラムでは、震災当時の中学生、そして志津川高校の生徒だった方の被災体験やそこから感じていたこと、11年が経った今になって考えたことが語られています。

自分たちの先輩がとった行動、そして今まさに自分たちが通っている学校での出来事を目の当たりにし、驚きと同時に高校生でも訓練や経験を活かしてできることがあるんだと感じた生徒さんも多かったようです。




昨年10月1日の開館以降、地元南三陸町内をはじめ、多くの学校様にご利用いただく機会も増えてまいりました。昨年11月には防災学習の一環で志津川小学校の3年生や6年生がラーニングプログラムを受講され、今後もいくつかの小学校からご予約をいただいております。

南三陸町で生まれ育つ地元の子どもたち、そして震災を知らない世代の子どもたちに南三陸町の経験を語り継いでいくことが、南三陸311メモリアルの役割のひとつであると、私たちは考えています。震災を知らない世代の子どもたちが真剣に学ぼうとする姿に、私たちができることを、地域の皆様と一緒に一つ一つ丁寧に行っていこうと、気持ちを新たにすることができました。

ご来館いただき、誠にありがとうございました。




1月17日、プロ野球チーム東北楽天ゴールデンイーグルスの新入団選手10名の皆様が、南三陸311メモリアルにお越しくださいました。

東北楽天ゴールデンイーグルス公式HPより 2023年度新入団選手が東日本大震災の被災地(南三陸町)を訪問
東北楽天ゴールデンイーグルス公式YouTubeより 【南三陸町】新入団選手被災地訪問

毎年チームキャンプ前に実施している新入団選手研修の一環で、メモリアルを中心に南三陸さんさん商店街や復興祈念公園、旧防災対策庁舎などを見学、佐藤仁町長や当館スタッフがご案内いたしました。

ラーニングプログラムでは、「普段の話し合いと備えが、本当に本番で通用するものになっているのか」などの問いかけが印象的だったようで、「チームスポーツである野球や今後の自分たちの取り組みにも通じるものがある」と、選手たちは口を揃えて仰っていました。



また、みんなの広場では、復興を進める11年の中で南三陸町が数多くのご支援をいただいたエピソードを町長が紹介。沖縄県出身の平良竜哉選手は、沖縄県西表島で見つかった歌津地区の郵便ポストが、厚意とご支援で南三陸町に帰ってきたエピソードを初めて聞いたようで、「こんな繋がりがあったなんて、驚きました。ふるさとが誰かのために役立っていることが嬉しいです」と笑顔でバナーを眺めていらっしゃいました。



東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一に輝いた2013年。福島県喜多方市出身の伊藤茉央選手は、あのときの選手たちの姿が強く印象に残っているとのことで、ただ勝つだけではなく、被災地を訪問し、被災者に寄り添って活動していた選手たちに自分も励まされていたと言います。「今度は自分がその立場になったと思います。ただ強くなるだけではなく、そういう姿も見習って強くなっていきたいです。」と、感慨深そうに仰っていました。

球団の勝利一つ一つが、東北に大きな感動と勇気を与えてくださいます。選手の皆様の活躍を期待すると同時に、東北楽天ゴールデンイーグルスの皆様とともに進んで行こうと、私たちも気を引き締める思いでした。


ご来館いただき、誠にありがとうございました。

1月21日(土)放送の「サンドのぼんやり~ぬTV」に、南三陸311メモリアルが登場します。

先日サンドウィッチマンのお二人と熊谷アナウンサーが当館や志津川高校にお越しくださいました。その取材の様子が放送されます。

宮城県での放送時間はこちらです。
tbc東北放送/毎週土曜17:00~17:30
(再放送 毎週金曜24:15~24:45)


宮城県以外の地域でも、こちらの時間で放送されます。

● ATV青森テレビ 土曜日10:45~11:15
● IBC岩手放送 水曜日24:58~25:28
● TUFテレビユー福島 土曜日06:30~07:00
● BSN新潟放送 土曜日17:00~17:30
● CBCテレビ 木曜日26:05~26:35
● TUYテレビユー山形 金曜日24:50~25:20
● TUTチューリップテレビ 月曜日24:55~25:25 ※12/19(月)から放送時間が変更
● HBC北海道放送 火曜日25:56~26:26

また、TVerやU-NEXTでも配信されますので、ぜひご覧ください!



1月11日、東北を代表するJリーグチーム「ベガルタ仙台」の皆様が、南三陸311メモリアルにお越しくださいました。

ベガルタ仙台公式HPより 1月11日(水)、宮城県南三陸町の南三陸311メモリアルを訪問いたしました。

毎年、Jリーグのオフシーズンに実施されている被災地訪問企画の一環で、この日は当館と合わせて南三陸さんさん商店街、平成の森運動場を訪問され、町内の伊里前小学校での交流会なども実施されました。当館ではラーニングプログラム「その避難が生死を分ける」をご覧いただき、その後スタッフが館内をご案内いたしました。

防災対策庁舎のエピソード映像や浅田政志さんの作品をご覧になりながら、震災直後の悲しい事実だけではなく、南三陸が歩んできた11年のあゆみに思いを馳せている様子でした。

また、ラーニングプログラムでは選手同士の1分間の対話も活発に行われ、「大切なものを守るために何が必要なのか、何ができるのか」を考えていただきました。



震災当時、名古屋市の小学生だったという山田寛人選手は「テレビに映る津波がとても怖かったのを覚えている」とのことで、「ラーニングプログラム内に「震災が起こる2年前から備えをしていた」といった内容があった。そこから考えると備えが足りないと感じた。」と、気を引き締めた様子でした。


長らくベガルタ仙台で活躍されている蜂須賀孝治選手は、これまで選手同士で話し合って考える機会は少なかったといい、「今住んでいるところの避難場所や避難経路を確認している選手はまだまだ少ないと思う。これを機に、確認し合うことが重要だと思った。」と話されていました。


伊藤彰監督は、当時は仙台にはいなかったものの、震災直後に友人と連絡が取れなかったことを今でも覚えているとのことで、「やはり大変なことが起きていたのだと、改めて実感した。地域の人たちの力になれるように、復興の力や象徴になれるように、頑張りたい。」と感想をくださいました。

今回来館された選手の中には、初めて震災後の被災沿岸部を訪れたという方もいらっしゃいます。震災から12年を迎えようとしている中でも、被災地に心を寄せていただき、足を運んでいただいたことを嬉しく思います。

今後もベガルタ仙台様と一緒に復興に取り組んでいけるよう、南三陸311メモリアルも進んでいきたいと思います。

ご来館いただき、誠にありがとうございました。