南三陸311メモリアルでは、この度限定オリジナルポストカードを販売開始いたします。
デザインは施設外観と震災復興祈念公園へ続く中橋の2種類。
どちらも他には見られない、当館のオリジナルグッズです。
数量限定の商品ですので、ご購入はお早めに!
ご希望の方は受付スタッフへお声がけください。
この度、文化庁広報誌「buncul」で、南三陸311メモリアルが紹介されました。
『いのちを想う心の旅を叶える「南三陸311メモリアル」
館内の展示紹介や当館の伝承コンセプト、現在開催中の企画展「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」の紹介など、様々な内容で掲載いただきました。
ぜひご覧ください。
南三陸311メモリアルでは、2月15日から企画展『あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展』を開催しています。
南三陸町の震災前の街並みや町民の暮らしの様子、当時の思い出などを、写真や模型展示を通じてご覧いただくこの企画展示に、新たに「志津川なつかしマップ」が加わりました。
一般社団法人復興みなさん会の方々が中心になり作成されたこのマップは、街並み模型の近くに展示しております。
<一般社団法人 復興みなさん会>———————————————————————–
東日本大震災により壊滅的な被害を受けた南三陸町において、被災した町民同士の絆の再生やコミュニティの再構築が南三陸町の本質的な復興まちづくりに向けたい大きな礎になるとの信念の下、仮設住宅単位や元の集落単位、新たにできる団地単位等、多様な形のコミュニティ活動を活性化して町の復興に資することを目的に設立された団体。
—————————————————————————————————————-
こちらのマップは、復興みなさん会の方々と、志津川中央復興住宅の方々が震災前の思い出を話し合いながら、一枚の地図にまとめたものです。みんなの広場にて開催している写真展示や模型展示と合わせて、ぜひご覧ください。
なお、こちらの志津川なつかしマップは、A3サイズのマップとオリジナルクリアファイルをセットにして、南三陸町民の方に無料でプレゼントしています。
ご希望の方は、上山八幡宮社務所までお問い合わせください。
南三陸311メモリアルでは、館内で受講していただくラーニングプログラム以外にも、自分の命を守るための備えや防災減災のより深い学びにつながるための、さまざまなプログラムをご用意しております。
みなさまの学びの目的に合わせ、それぞれのプログラムを組み合わせた行程などもご提案いたします。
詳細は各プログラムのページをご覧ください。
【 まちあるき語り部 】
南三陸に住んでいるガイドが、被災したエリアを案内しながら東日本大震災から今までの状況や経験をお伝えします。
現在も残っている震災遺構「旧防災対策庁舎」を間近で見ながら、当時何があったか耳を傾け、震災前の街並みを写真などを見ながら現在の姿を見比べ、東日本大震災で起こったことを五感で学び感じられる内容です。
ガイドさんと少人数のグループで一緒に歩きながら、自然災害に関してご自身が感じている不安や疑問などを聞くこともできます。
東日本大震災を経験した語り部ガイドと共に「防災」「震災からの復興」「自然災害」を考えるきっかけにしませんか?
※団体でのご利用をお考えの方はこちらをご覧ください ▶ 【団体向け】まちあるき語り部
【 語り部による学びのプログラム 】
震災前の町の様子から、震災当時の町の被害状況や避難の様子、また語り部自身の体験談や今の想いをお伝えします。
プログラムのガイドを務めるのは、震災後も町に住み続け、地域の復興を見守ってきた住民たち。この地で生きる地域住民のリアルな声を実際の被災現場で聞くことによって、自身の防災・減災への意識が高まることへ繋がっていきます。
震災当時、中高校生だった若手ガイドの手配も可能です。
【 震災語り部講話・オンライン ~➀私が体験した東日本大震災 / ②運営者が語る避難所生活~ 】
2020.7誕生の新プログラム。その名の通り、オンラインのビデオ通話システムを介し、語り部から受講者の皆様に東日本大震災の体験談や、現在に至るまでの復興の道のりをお話させていただく講話スタイルのプログラムです。
遠隔地の方も防災意識を高めるきっかけに、企業研修、修学旅行等の事前学習・課題研修・防災学習等でのご利用が増えています。100回線まで同時接続可能です。
【 南三陸人に学ぶプログラム 】
未曾有の大震災から立ち上がり、町内で事業再建に向けひた走る経営者・事業関係者たちから、現在に至るまでの歩みやその想い・決意を聞き、震災から得た教訓を学びます。
キャリア形成の視点から、自己の将来に向けての社会的、職業的自立に必要な視野を広げる経験ができる講話スタイルのプログラムです。
南三陸311メモリアルには、「もしあなたが3月11日その場にいたらどう判断し行動するか」を考え、自分の命を守るために何が必要かを考えるための展示が館内に用意されています。
南三陸町の被災実態をまとめたパネルや被災者の証言映像、それらをもとに制作したラーニングプログラムなど、この町のこの伝承館だからこそご覧いただけるものになっていますが、「みんなで南三陸」という写真展示も、その中の1つです。
南三陸の町民とともに、2013年から2021年にかけて作品集を作り上げたのが、写真家 浅田政志さんです。
被災直後の町民とアイデアを出し合いながら撮影し、復興を進めてきた町民の力強さと明るさが笑顔とともに伝わる写真には、多くの方が足をとめてご覧になっています。
<浅田政志氏 プロフィール>——————————————————
写真家。1979 年三重県生まれ。
日本写真映像専門学校研究科を卒業後、スタジオアシスタントを経て独立。
2009年、写真集『浅田家』(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。
2010年には初の大型個展、『Tsu Family Land 浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催。2022年には『だれかのベストアルバム』を水戸芸術館で開催した。パルコギャラリー、森美術館、入江泰吉記念奈良市写真美術館、香港国際写真フェスティバル、道後オンセナート2018、八戸市美術館、水戸芸術館等、国内外での個展やアートプロジェクトにて精力的に作品を発表している。
————————————————————————————–
そんな写真家浅田政志さんと当時の思い出を語り合うイベント『写真家 浅田政志さんを囲んで「みんなで南三陸」を語ろう』が、南三陸311メモリアルにて開催されました。
今回は、3月18日(土)に開催されたイベント2日目の様子をお伝えします。
この日会場に集まったのは、実際に写真の中に登場した方々をはじめとした町民のみなさん。
最初に、イベントのコーディネーターを務めた吉川由美さん(「みんなで南三陸」プロジェクトディレクター)から、浅田さんが南三陸町に関わることになった震災後の最初の追悼式の話が紹介されました。
その追悼式での撮影から今日に至るまで、10回以上にわたり町へ足を運んでいただきました。その中で様々な町民と出会いながら、撮影を行ったといいます。
吉川さんは、震災前から南三陸町と繋がりがありました。被災直後に支援物資をもって町に来たときに、震災でこれだけの規模の被災をしたにも関わらず、多くの町民が避難所では笑顔で吉川さんを迎えたことに衝撃を受けたといいます。笑顔で明るく声をかけてくれる町民たちに驚きながらも、大切な何かを失った事実もあるはずだと感じていた吉川さん。この被災の中でもくじけず前を向こうといている町民たちの姿こそ、残しておくべきではないか。そう感じた吉川さんは、この撮影を頼むなら浅田さんしかいないと思い、すぐに相談したそうです。
三重県津市出身の浅田さんは、吉川さんに相談を受けて初めて南三陸町に足を運んだそうです。それから気が付けば10回以上も訪問。自分の撮影した作品を、モデルになった方々と振り返る機会は浅田さん自身も貴重とのことで、今回とても楽しみにしながらやってきてくださったそうです。
お二人のあいさつの後、写真を眺めながら早速トークスタート。
最初は、2人の漁師と船上で撮影した写真。実際の作品の写真と、撮影中の様子の写真を順番に眺めます。
「僕の写真は演出写真という分類になるんです。」目に見えるものをそのまま切り出すのではなく、人の立ち位置や顔の角度にこだわり、時には様々な小道具を使いながら撮影することで、時間はかかりながらも映る人たちのおもしろさを撮影することができると、浅田さんは語ります。
今ではなくなってしまった戸倉地区タブの木漁協直販所の写真では、会場で参加した方から「当時宮城県漁協として初めての直販所だった」とお話がありました。そして、まるで宝塚かと思うような感じが印象的だったと浅田さんが語る入谷地区ぬくもり工房の写真では、「当時は恥ずかしかったけど、今見ればずいぶん若いわぁ」と、写真に登場したからコメントが。浅田さんは、写真を撮ると被写体の方々の関係性がなんとなく伝わってくると言います。「そうなんです、いつも笑いながら仕事してます」と、当時から今も関わるスタッフの方のコメントに、会場が笑顔になりました。
そして、トークは戸倉地区波伝谷漁港で撮影された戸倉かき生産部会のみなさんの一枚に。
戸倉地区の牡蠣(戸倉っこ牡蠣)かきは、ASC認証という国際認証を取得しており、この撮影が行われたのは取得することが確定したときだったそうです。しかし、撮影の当日まさかの台風に。沖で災害復旧を行っていたにも関わらず、漁師たちは集まって撮影を行ったそうです。
その中の1人だった方は、「本当にこの写真は奇跡がいっぱい入っているんです」と話され、他にもいろんな人が同じようなアングルで撮影しようとしても全然同じようには撮れないということ、撮影後に亡くなってしまった親友が写っていること、その写真がテレビなどを含め本当に様々なところで使われていること、それらが嬉しいんですと、時折写真を指さしながらお話されていました。
また、大漁旗を掲げた撮影は数多く撮影されていますが、多くは風もなく下に垂れ下がるため全員の顔が見えることは少ないとのこと。この作品には30名以上の漁師たちが写っていますが、たなびく大漁旗とともに全員の顔がちゃんと見えます。これは神風だと、浅田さんも笑顔でうなずいていました。
戸倉地区の行山流水戸辺鹿子躍のみなさんと撮影した写真では、メイキングの写真をみながらどのように演出にこだわったのかをお話いただきました。全員が立って横に並んでみたり、踊り手のメンバー以外にも会長も入ってみたり、手前に座ってみたり、いろいろ試したといいます。
当時中学生で被災し、長年この水戸辺鹿子躍で活躍している方は、小学生から年配のベテランまでが一緒に笑顔で写っているのがいいと言います。「そうやって様々な年代の方が一緒になって継承していくのが伝統芸能であり、それがあるからこそ復興の底力が違ってくるんだ」と、吉川さんも深くうなずきながら話されていました。
東日本大震災からの復興を目指す中で、くじけずに前に進んできた南三陸の人々の姿を残そうと始まったこのフォトプロジェクト。
写真に写っている笑顔も本物ですが、その陰では泣いたり悩んだり、本当に苦しんだりしたことがたくさんあったはず。それでも、笑顔を忘れずに一歩一歩前に進むことができていたこと、そこに心からの尊敬があると、吉川さんは仰います。
最後に、南三陸に撮影のたびに訪れ、様々なコミュニティの人と出会う中で、自分自身本当にいろいろなことを教えてもらったと、浅田さんは語りました。「家族でもなく、同年代でもない人たちが一緒に何かに取り組んでいる姿を見ると、そういうものこそ生きるためには必要なんじゃないかということを、本当に南三陸の人たちに教えてもらった気がします。」
新型コロナウイルスの感染拡大や南海トラフ地震の予測など、予測不能な世の中で、南三陸で教えられたことを生かしていきたい、そしてまた南三陸でみんなと写真を撮りたい。そんな想いを、イベントの最後に浅田さんは語られました。
東日本大震災から12年。薄れていく記憶もある中で、写真として残されたものはどれだけ時が経っても変わらないもの。あの震災から立ち上がり進んできたという事実こそ、伝え繋いでいくべきだと感じます。浅田さんと南三陸の町民がともに作り上げた作品集「みんなで南三陸」が、それを未来に伝えてくれるのではないかと思います。
町のみなさんが時に笑顔で、時に昔を思い出す真剣な顔をしながら、うなずき、話されていた今回のトークイベント。またいつか、ご参加いただいたみなさんと写真を眺めながら笑顔でお会いできるのを楽しみにしております。
浅田政志さんと南三陸町民が作り上げた写真作品集「みんなで南三陸」は、19点を抜粋して南三陸311メモリアル みんなの広場にて展示中です。今後も一部展示を変更しながら、ご来場いただくみなさまに南三陸町民の笑顔をご覧いただければ幸いです。
<イベント概要>—————————————————————
開催日時:1回目/3月17日(金) 18:00~19:30 2回目/3月18日(土) 13:30~15:00
会場:1回目/南三陸311メモリアル ラーニングシアター 2回目/南三陸ポータルセンター
ゲスト :浅田政志(写真家)
コーディネーター:吉川由美(「みんなで南三陸」プロジェクトコーディネーター)
————————————————————————————–
2023年3月11日、東日本大震災発生から12年の時が経ちました。
春らしい陽気となったこの日、道の駅さんさん南三陸には溢れかえるほどたくさんの方が訪れました。震災当時のことを思い出し、改めて自然災害や防災について考える方が多いこの時期、南三陸311メモリアルでは特別なツアーを実施しました。3月11日・12日の2日間限定企画「南三陸311メモリアルと現地で学ぶ『もしも』の時に備えるツアー」です。
南三陸311メモリアルのラーニングプログラムを視聴した後、証言映像に出てきた場所を訪れ、当時の状況をより自分ごととして想像しながら現地を歩きます。今回は、11日に行われた「当時の小学生の避難行動を追体験するコース」の様子を取材しました。
今回、ツアーに参加された方は、単身、ご夫婦、子ども連れのご家族とさまざまです。ラーニングプログラムが上映されるまでの時間、参加者は東日本大震災に関するデータをまとめたパネルや証言映像、昔の町の写真などを見て過ごします。立ち止まって真剣に展示を見ている方、証言映像を見て涙を拭っている方がいらっしゃいました。
今回のコースで受講するラーニングプログラムは「プログラム1 生死を分けた避難」です。
生死の分かれ目に直面した住民たちの証言映像をもとに、震災直後の人々はどう行動したのかを知ることができます。
証言者の1人は震災当時の戸倉小学校の校長先生です。震災前から、地震が来た際の避難について先生たちと議論を重ねていた校長先生。東日本大震災の時、高台避難か屋上避難か、どちらの避難を選択するか、決断を迫られたと言います。あの日、児童と地域住民が避難したのは高台の五十鈴神社。雪の降る寒さの中で、当時の小学生たちがどう過ごしていたのか語ります。
プログラムの中では、いくつかの問いかけに対して、参加者同士で話し合う時間が設けられています。周りの人と話しながら、いざ自分だったらどのように判断するか、自分ごととして考えを深めていました。
そして、プログラム視聴後、ガイドの案内のもと、当時の小学生と地域住民が避難した現場へ向かいます。校舎は津波で被災し、現在は別の場所に移設されました。ガイドの方から、跡地に立っている電柱と同じくらいの地点まで津波が来たということを聞き、参加者の皆さんは神妙な面持ちで上を見上げます。
この場所に小学校があったことを想像しながら過ごした後、当時小学生たちが避難した神社へと移動しました。勾配のある坂を登り、赤い鳥居の手前まで来たところで海が見えました。随分と遠くに見えるあの海が、津波となってこの場所まで押し寄せてきたということの凄まじさを、参加者の皆さんは実感している様子でした。
小学生たちが一晩を過ごした神社の一番高いところへ登ります。思わず参加者の方が「ここで小学生全員が過ごしたんですか?」と確かめるほど、その場所は狭く、小さな本殿だけがひっそりと建っている場所でした。
木に囲まれた神社の真上は空が開けています。当時、雪が散らつく中、満天の星空を見たという校長先生の証言が思い出されました。
参加者の方から、このような感想をいただきました。
「東日本大震災が発生した年にこの子を産んだんです。失われた命がたくさんあったタイミングでこの子が生まれたので、一度は被災地に足を運びたいと思っていました。でも、どうしても行く覚悟ができなくて…。この子もこれだけ大きくなったので、震災のことを知ってほしいなと思い、家族で参加しました。私たちも知らないことがたくさんありましたし、子供たちも真剣に学んでいたので、連れてきてよかったと思いました」
「自分と同じ小学生の子たちがここまで避難してきたと聞いて、生き残れたのってすごいことだったんだなと感じました。映像を見て、実際にこの町でこんなことがあったんだと、すごく実感できました。津波って、綺麗な海の水が5mくらい来たのかなと思っていたけれど、想像とまったく違って驚きました」
「震災後、町に来た時、津波を被った戸倉小学校に漁具が引っかかっている光景を見たことがあったんです。プログラムを受講して、当時の校長先生の判断で小学生みんなが助かったと聞きました。自分が校長先生の立場だったら、屋上避難でいいと思ったかもしれないなと想像して視聴しましたね。何十回と南三陸町に来ていますが、改めて防災について考えたいと思うきっかけになりました」
東日本大震災から長い月日が経ちましたが、あの日のことを知るのに、防災や命について考えるのに、遅すぎるということはないのだと思います。
南三陸311メモリアルでは、町民たちの貴重な証言映像を展示しています。映像を見ると、1人1人が違う経験をして、さまざまな思いを抱えながら過ごしてきたことを追体験できます。さらに、今回のツアーのように、証言に出てきた場所へ行ってみることで、より自分ごととして感じられ、心に刻まれることでしょう。
これからもここで伝え続けていくことの意義を強く感じたツアーとなりました。
【選択プログラム】ラーニングプログラム②「そのとき命が守れるか」
【日時】2023年3月6日(月)
【人数】24名
3月6日に京都市立西京高校様が来館されました。西京高校様の教育旅行では、7つの訪問先から生徒それぞれが行きたいコースを選択。その中の1つ、東北コースのテーマは「震災・防災」です。東日本大震災の震災遺構や伝承施設など中心に各地を訪問する6日間のうち、1日を南三陸町で過ごされます。
「昨年の秋頃に、2年生が教育旅行で南三陸町に行き、南三陸311メモリアルのラーニングプログラムを受講しました。引率した先生方が『生徒が熱心に学べる施設だったよ』と勧めてくれたので、1年生の教育旅行先にも選びました。私たちが住んでいる京都では、過去に阪神淡路大震災もありましたし、今後南海トラフ地震が起こると言われています。防災について、もっと知っておくべきじゃないかという意識が高い生徒が、東北コースを選択してくれました」
南三陸311メモリアルに入ってすぐのエントランスには、震災に関する数字やデータをまとめたパネル・立体地図があります。スタッフより、自分達が今立っている場所から約10m下の場所に町があったこと、そしてこの施設の天井とほぼ同じくらいの地点に津波が到達したことを説明してもらいました。壁には旧防災対策庁舎を襲った津波の高さ15.5mのラインが示されていて、生徒の皆さんは首を大きく傾けて見上げていました。
その後、東日本大震災のエピソードをまとめた展示や証言映像、資料など並ぶ展示ギャラリーへ進みます。1人でじっくりと展示パネルを読み込んだり、友達と指を差し合いながら証言映像を眺めたりして、各自で学びを深めていきます。
次にアートゾーンでは、スタッフの説明を聞きながら、クリスチャン・ボルタンスキーの「MEMORIAL」を鑑賞。生と死、命の尊厳に向き合いながら作品を作り続けてきたボルタンスキーの思いを感じて、プログラムが行われるラーニングシアターへと進みます。
今回受講いただいた「プログラム2 そのとき命が守れるか」では、町の指定避難場所・避難所の多くが津波に襲われた南三陸町の事例から、自然災害が発生すると想定をはるかに超えた事態に直面することがあるということを学びます。映像では、震災当時中学生・高校生だった証言者たちが、あの日津波に襲われた避難所でどのような避難や対応をしたのかを語ります。プログラム中、いくつかの問いかけや1分間の対話の時間が設けられていて、周りの人と話すことで、自分自身の理解を深め、新たな気づきや考え方を得ることができます。
今回参加した生徒さんから、
「証言映像を見ながら、メモをとったり、周りと話し合ったりしたことで、自分がもし同じ状況になったらどう行動するか考えさせられました。避難先に2つ目の選択肢を作っておくという教訓は私たちにも活かせそうだなと感じたので、今やっている避難訓練で満足せず、いざという時のことをもっと考えていきたいと思いました」
「映像の中で出てくる問いにすぐ答えられなかったことで、普段の生活の中で災害が起きた時のことや防災について考えられていないことに気づきました。自然災害に襲われた時、とっさの判断と行動ができるように、日頃から当事者意識を持って考えていきたいです」
と感想をいただきました。
引率した先生からは、
「プログラム2は、同世代の人の証言や経験談が多く取り上げられているので、生徒達は自分ごととして感じられたと思います。今回プログラムを受講した東北コースでは、他の地域の震災経験についても学ぶので、南三陸町で聞いたお話を1つの参考にしながら、生徒たちと防災について考えを深めていきたいと思います」
と感想をいただきました。
南三陸311メモリアルのラーニングプログラムで大切にしていることの1つが、自分以外の誰かと語り合うことです。短時間でも誰かと話せば、自分にはなかった考え方に触れることができます。自分以外の意見も取り入れながら、さまざまな事態にどう対応するか考え続けていくことが大切です。その積み重ねが、いざという時に自分の命を守ることに繋がるのだと、感じていただけたら幸いです。
==========================
南三陸311メモリアルでは、全国各地の団体様に教育旅行などでご利用いただいております。
事前事後学習に活用いただけるミニブックの他、各種語り部プログラムもご用意。より深い学びにつながるプログラムをご用意しております。
各種語り部プログラムの詳細はこちら
団体予約などの問い合わせはこちらからどうぞ。
【選択プログラム】ラーニングプログラム②「そのとき命が守れるか」
【日時】2023年3月3日(金)
【人数】138名
3月は東日本大震災が発生した月です。震災から12年が経った今も、当時の教訓や防災について学びたいという方々の来訪が後を絶ちません。今回取材した、仙台市立青陵中等教育学校様もその1つです。
今回、南三陸町を選んだ理由を引率の先生に伺ったところ、「教育旅行の日程が3月ということで、東日本大震災の教訓や防災への学びを深める教育旅行にしたいと考えました。そんなとき、南三陸町に新しい震災伝承施設がオープンすると知りました。映像を用いたラーニングプログラムであれば、当時の記憶がない生徒にも、被災当時の様子が想像しやすく、より身近に防災について学べるのではないかと期待して、行程を組みました」とおっしゃっていました。
今回は、南三陸311メモリアルのラーニングプログラム「プログラム2 そのとき命が守れるか」と、語り部とともに実際の被災場所をめぐる「バス語り部」を組み合わせ、クラスごとに時間帯を分けて実施しました。今回の取材では、先に南三陸311メモリアル、その後バス語り部をおこなったクラスに同行しました。
「プログラム2 そのとき命が守れるか」では、町の指定避難場所・避難所の多くが津波に襲われた南三陸町の事例から、自然災害が発生すると想定をはるかに超えた事態に直面することがあるということを学びます。
震災当時中学生だった証言者たちは、避難所で津波に襲われました。プログラムでは、当時彼らがどのような避難や対応をしたのか知ることができます。そして、その証言を参考に、自分にできる防災や防災への考え方について、周りの人と話し合いながら深めていきます。自分達と同世代の人が、当時どんな体験をしたのか、どんな思いだったかを聞くことで、より身近に震災についての理解が深まると、多くの学校で取り入れていただいているプログラムです。
プログラム2の視聴後、語り部の案内で、証言映像に出てきた旧戸倉中学校へと向かいます。指定避難所だった戸倉中学校の校舎も津波で浸水してしまい、中学生もグラウンドから必死に山に登って避難しました。現地に訪れてみたことで、校舎を襲った「約22.6mの津波」がどれくらいの高さだったのかを体感的に理解します。
自分達よりも遥かに高い位置に津波到達ラインがあることを知り、生徒のみなさんは津波の凄まじさを実感している様子でした。語り部から、震災後中学生達がどのように過ごしていたのかという話を伺いました。友達と学校に通う、卒業式をする、家に帰って家族と過ごすという、当たり前だった生活が当たり前ではなくなってしまったということを話していました。
その後、旧防災対策庁舎のある震災復興祈念公園へ向かいました。プログラム2で、南三陸町は震災後に土を盛り、町の至る所をかさ上げしたという話が出てきます。今では、311メモリアルなどの施設がある場所から、見下ろせる場所にある旧防災対策庁舎。ここが震災前の町の高さだということを実際に歩いて感じてみます。プログラムの証言だけでは想像できなかった震災後のまちづくりや防災への考え方を、より深めることができたようでした。
参加した生徒の方からは、
「南三陸311メモリアルで、津波の映像を見たり、証言を聞いたりすることで、命を奪う自然災害の恐ろしさを痛感しました。実際に旧戸倉中学校や旧防災対策庁舎を訪れたことで、より当時の様子が想像でき、本当にすごい災害が起こったのだと実感しました」
「語り部さんのお話にあった、『自分の命をまず守る。自分の命を守ってから人の命を守るんだよ』って話が印象に残っています。まずは自分の命を守るために、今回学んだことを日頃の防災に生かしていきたいと思います」
と感想をいただきました。
引率の先生からは、
「映像を見た後に、実際に被災した場所へ行くことで、私としても非常に実感が湧きました。自分の想像以上に生徒達が真剣に考え、学んでいる様子が見られたので、2つのプログラムを組み合わせる行程にしてよかったなと思います。震災や防災について考えるきっかけにはなったと思うので、今後も生徒達と防災について考えていきたいと思いますし、今日の学びを思い返していきたいと思います」
と感想をいただきました。
南三陸311メモリアルのとある場所に、「わかることは、変わること」という言葉が刻まれています。
今回、証言を聞いて知ったこと、周りの人との話し合いの中で気づいたこと、実際に現地を歩いてみて理解したことが、参加した方々の防災への意識や生き方に変化を与えるきっかけになれば幸いです。
==========================
今回は、4つのグループに分かれて、ラーニングプログラム/バス語り部を組み合わせて実施いたしました。
南三陸311メモリアルでは、まちあるきやバス、震災講話などの各種語り部プログラムと組み合わせて、より深い学びにつながるプログラムをご用意しております。
各種語り部プログラムの詳細はこちら
団体予約などの問い合わせはこちらからどうぞ。
南三陸311メモリアルでは、他のお客様への安全上の配慮のため、ペット同伴での館内入館をお断りしております。(介助犬、盲導犬、聴導犬を除く)
ペットをお連れのお客様のために、南三陸さんさん商店街側トイレ裏地に犬係留用ドッグポールを2本設置しております。
南三陸311メモリアル、南三陸ポータルセンターなどにお立ち寄りの際は、こちらをご活用ください。
「南三陸311メモリアル」が初めて迎える3月11日。
施設を訪れて下さる方々と共に“自然とは、生きるとは”に思いを馳せ、大切な人と語り合うきっかけを提供するノベルティをラーニングプログラム参加者へお届けします。
●企画概要●
「南三陸311メモリアル×NOZOMI PAPER Factory×ともしびプロジェクト」
3月11日に今一度立ち止まって共に想いを紡ぐため、ラーニングプログラムを受講いただき、SNSに感想を残していただいたお客様にノベルティとしてプレゼントいたします。
■配布時期
3月4日(土)~3月11日(土)*期間中の休館日:3月7日(火)
■対象者
南三陸311メモリアル内ラーニングプログラム受講+以下のSNSに感想を記載
(Facebook、Instagram、Twitter、Googlemap)
※数に限りがありますので、毎日配布数を設けております。なくなり次第終了となります。
■公式サイト:https://m311m.jp/
みなさまのご来館を心よりお待ちしております。
館内写真撮影に関してのご案内です。
2月15日(水)より、南三陸311メモリアルの展示内容を一部変更いたしました。
展示ギャラリー:「それでも私たちは歩み続けた」
みんなの広場:特別企画展「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」
その変更に伴い、館内無料エリアの撮影を解禁いたします。
有料エリアにつきましては、これまで通り撮影禁止とさせていただきます。
ぜひご利用ください。
2023年1月19日(木)と26日(木)、東日本旅客鉄道株式会社新宿地区のみなさまが、南三陸311メモリアルに来館されました。
東京都内で駅業務などを担当する、入社1年目社員の方々のフォロー研修としてご利用いただきました。
今回の研修では、仙台市で震災当時に被災した社員の講話や、震災後に走り出したBRTの乗車体験なども実施されたとのことで、その一環で当館の展示見学やラーニングプログラムの受講を行っていただきました。
参加されたみなさまからいただいたコメントを、一部ご紹介します。
「プログラムを受けることで、避難場所の答えは一つではなく、瞬時の判断が必要ということが学べました。また、実際に避難を経験した方々のお話を聴いて、自分の目の前で何人もの命が失われていく状況が、自分の想像を絶するお話で防災対策の必要性と命の重さを学べる施設だと感じました。」
「東日本大震災が発生した当日の内容を詳しく学べ、それを自分事として考えさせられる施設でした。『東日本大震災は想定を遥かにこえてきた』そんな実体験から自然災害に対して100%の安全、100%の避難計画は存在しないという内容が大変印象的でした。」
「震災当時の行動と教訓を、話し合いながら現地で学習できたこと、そして日本と世界が一丸となって尊い命を守り、伝えようとしていることを思い出すことができました。南三陸311メモリアル鑑賞後に街並みを改めて見ると、再開発された町並みは驚くほど綺麗で、南三陸に住む人々の記憶と思い出が詰まった町並みが跡形もなく消え去った事を意味していると考えざるをえなかったです。」
「プログラムの「もし今〇〇が起きたらどうしますか」というフレーズが強く印象に残りました。東日本大震災では想像を超える規模の津波が起き、避難所とされている建物でさえ安全ではない状況で、「ここなら大丈夫」と決めつけず「もし更に大きい地震・津波が来たら…」と考え続けることが大切だと感じました。また当時のお話を涙ぐみながらもお話してくださる方の映像を見て、言葉に上手く表現できない苦しさを感じると共に、日本人として忘れてはいけないことだと感じました。」
参加された方の中には、東北や被災沿岸部を初めて訪れたという方も多く、初めて見聞きする被災地の話に驚くことも多いようでした。自分たちの安全や実際のお客さまの安全を守るために必要なことは多々あるかと思います。それを考え実践するために、当館をはじめ、被災地での経験や教訓を活かしていただければ幸いです。
ご来館いただき、誠にありがとうございました。
1月18日、南三陸町唯一の高校、志津川高校3年生のみなさまが南三陸311メモリアルに来館されました。
毎年実施している「ふるさと南三陸を学ぶ講座」の一環です。例年は高校を会場に震災講話などの防災学習をされていましたが、昨年10月にメモリアルが開館したこともあり、今年は当館のラーニングプログラムを受講していただきました。
プログラムの受講にあたり、佐藤仁町長より南三陸町の震災被害の実態や11年の復興のあゆみ、そして施設の設置目的が「震災伝承・防災教育・感謝」であることを、お話いただきました。
今回ご覧いただいたのは、レギュラープログラム②「そのとき命が守れるか」です。このプログラムでは、震災当時の中学生、そして志津川高校の生徒だった方の被災体験やそこから感じていたこと、11年が経った今になって考えたことが語られています。
自分たちの先輩がとった行動、そして今まさに自分たちが通っている学校での出来事を目の当たりにし、驚きと同時に高校生でも訓練や経験を活かしてできることがあるんだと感じた生徒さんも多かったようです。
昨年10月1日の開館以降、地元南三陸町内をはじめ、多くの学校様にご利用いただく機会も増えてまいりました。昨年11月には防災学習の一環で志津川小学校の3年生や6年生がラーニングプログラムを受講され、今後もいくつかの小学校からご予約をいただいております。
南三陸町で生まれ育つ地元の子どもたち、そして震災を知らない世代の子どもたちに南三陸町の経験を語り継いでいくことが、南三陸311メモリアルの役割のひとつであると、私たちは考えています。震災を知らない世代の子どもたちが真剣に学ぼうとする姿に、私たちができることを、地域の皆様と一緒に一つ一つ丁寧に行っていこうと、気持ちを新たにすることができました。
ご来館いただき、誠にありがとうございました。
1月17日、プロ野球チーム東北楽天ゴールデンイーグルスの新入団選手10名の皆様が、南三陸311メモリアルにお越しくださいました。
<東北楽天ゴールデンイーグルス公式HPより 2023年度新入団選手が東日本大震災の被災地(南三陸町)を訪問>
<東北楽天ゴールデンイーグルス公式YouTubeより 【南三陸町】新入団選手被災地訪問>
毎年チームキャンプ前に実施している新入団選手研修の一環で、メモリアルを中心に南三陸さんさん商店街や復興祈念公園、旧防災対策庁舎などを見学、佐藤仁町長や当館スタッフがご案内いたしました。
ラーニングプログラムでは、「普段の話し合いと備えが、本当に本番で通用するものになっているのか」などの問いかけが印象的だったようで、「チームスポーツである野球や今後の自分たちの取り組みにも通じるものがある」と、選手たちは口を揃えて仰っていました。
また、みんなの広場では、復興を進める11年の中で南三陸町が数多くのご支援をいただいたエピソードを町長が紹介。沖縄県出身の平良竜哉選手は、沖縄県西表島で見つかった歌津地区の郵便ポストが、厚意とご支援で南三陸町に帰ってきたエピソードを初めて聞いたようで、「こんな繋がりがあったなんて、驚きました。ふるさとが誰かのために役立っていることが嬉しいです」と笑顔でバナーを眺めていらっしゃいました。
東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一に輝いた2013年。福島県喜多方市出身の伊藤茉央選手は、あのときの選手たちの姿が強く印象に残っているとのことで、ただ勝つだけではなく、被災地を訪問し、被災者に寄り添って活動していた選手たちに自分も励まされていたと言います。「今度は自分がその立場になったと思います。ただ強くなるだけではなく、そういう姿も見習って強くなっていきたいです。」と、感慨深そうに仰っていました。
球団の勝利一つ一つが、東北に大きな感動と勇気を与えてくださいます。選手の皆様の活躍を期待すると同時に、東北楽天ゴールデンイーグルスの皆様とともに進んで行こうと、私たちも気を引き締める思いでした。
ご来館いただき、誠にありがとうございました。
1月21日(土)放送の「サンドのぼんやり~ぬTV」に、南三陸311メモリアルが登場します。
先日サンドウィッチマンのお二人と熊谷アナウンサーが当館や志津川高校にお越しくださいました。その取材の様子が放送されます。
宮城県での放送時間はこちらです。
● tbc東北放送/毎週土曜17:00~17:30
(再放送 毎週金曜24:15~24:45)
宮城県以外の地域でも、こちらの時間で放送されます。
● ATV青森テレビ 土曜日10:45~11:15
● IBC岩手放送 水曜日24:58~25:28
● TUFテレビユー福島 土曜日06:30~07:00
● BSN新潟放送 土曜日17:00~17:30
● CBCテレビ 木曜日26:05~26:35
● TUYテレビユー山形 金曜日24:50~25:20
● TUTチューリップテレビ 月曜日24:55~25:25 ※12/19(月)から放送時間が変更
● HBC北海道放送 火曜日25:56~26:26
また、TVerやU-NEXTでも配信されますので、ぜひご覧ください!
1月11日、東北を代表するJリーグチーム「ベガルタ仙台」の皆様が、南三陸311メモリアルにお越しくださいました。
<ベガルタ仙台公式HPより 1月11日(水)、宮城県南三陸町の南三陸311メモリアルを訪問いたしました。>
毎年、Jリーグのオフシーズンに実施されている被災地訪問企画の一環で、この日は当館と合わせて南三陸さんさん商店街、平成の森運動場を訪問され、町内の伊里前小学校での交流会なども実施されました。当館ではラーニングプログラム「その避難が生死を分ける」をご覧いただき、その後スタッフが館内をご案内いたしました。
防災対策庁舎のエピソード映像や浅田政志さんの作品をご覧になりながら、震災直後の悲しい事実だけではなく、南三陸が歩んできた11年のあゆみに思いを馳せている様子でした。
また、ラーニングプログラムでは選手同士の1分間の対話も活発に行われ、「大切なものを守るために何が必要なのか、何ができるのか」を考えていただきました。
震災当時、名古屋市の小学生だったという山田寛人選手は「テレビに映る津波がとても怖かったのを覚えている」とのことで、「ラーニングプログラム内に「震災が起こる2年前から備えをしていた」といった内容があった。そこから考えると備えが足りないと感じた。」と、気を引き締めた様子でした。
長らくベガルタ仙台で活躍されている蜂須賀孝治選手は、これまで選手同士で話し合って考える機会は少なかったといい、「今住んでいるところの避難場所や避難経路を確認している選手はまだまだ少ないと思う。これを機に、確認し合うことが重要だと思った。」と話されていました。
伊藤彰監督は、当時は仙台にはいなかったものの、震災直後に友人と連絡が取れなかったことを今でも覚えているとのことで、「やはり大変なことが起きていたのだと、改めて実感した。地域の人たちの力になれるように、復興の力や象徴になれるように、頑張りたい。」と感想をくださいました。
今回来館された選手の中には、初めて震災後の被災沿岸部を訪れたという方もいらっしゃいます。震災から12年を迎えようとしている中でも、被災地に心を寄せていただき、足を運んでいただいたことを嬉しく思います。
今後もベガルタ仙台様と一緒に復興に取り組んでいけるよう、南三陸311メモリアルも進んでいきたいと思います。
ご来館いただき、誠にありがとうございました。
2022年10月、南三陸に新しいスポットとしてグランドオープンした「道の駅さんさん南三陸」。
さんさん商店街、南三陸311メモリアル、志津川駅などを複合した施設としてオープンからも多くの方に足を運んで頂いています。
その一方で、風景ががらりと変わった今のまちを眺めても、震災前にあった「当たり前の日常」を思い出せない方も多いのではないでしょうか。初めて南三陸に訪れた方は、ここにどんな景色があったか想像できないでしょう。
震災前の南三陸の風景を集めた写真展「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」を、2023年3月に南三陸311メモリアルにて開催します。
ぜひ、皆様のご自宅や携帯などに入っているお写真をご提供ください。
写真の提供方法
募集期間は2月下旬までを予定しております。原本などを持参して頂く場合、複製して原本は返却いたします。
➀写真の原本・ネガ・データを直接持参可能な方
さんさん商店街内の佐良スタジオに直接お持ち込みください。
営業時間:10時~16時30分
定休日:火曜日
※データは、携帯やカメラ本体ではなくSDカードなどに保管されているものに限ります。
②データで送付可能な方
こちらのメールアドレスに、以下の情報を本文に添えてお送りください。
【送付先: m311m@m-kankou.jp 】
・提供された方のお名前
・撮影した地区名
・電話番号(ご連絡がつきやすい番号の記載お願いします)
※写真の送付の方法など分からないことがありましたら、南三陸311メモリアル宛にご連絡下さい。(電話番号:022-47-2550)
企画展「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」概要
日時:2023年3月 ※日程は決まり次第お知らせいたします
会場:南三陸311メモリアル(〒986-0752 宮城県本吉郡南三陸町志津川字五日町200番地1)
その他、詳細は随時お知らせいたします。
皆様のご協力を心よりお待ちしております。


一般社団法人南三陸町観光協会は、学校法人白百合学園仙台白百合女子大学と2022年10月に連携協定を締結し、互いに有する資源や機能等の効果的な活用を図り、学生の資質向上に資すると共に、観光振興、文化学術振興及び経済の活性化に寄与することを目的と連携事業を開始いたします。
連携事業の一例として、東日本大震災伝承施設「南三陸311メモリアル」の展示制作物の翻訳プロジェクトを、グローバル・スタディーズ学科の学生とともに実施する予定です。
宮城県南三陸町に東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」がオープンします。
ご来場いただいたお客様にはオリジナルの来場記念品をご用意しております。数に限りがございますので、無くなり次第終了となります。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
開館日時:2022年10月1日(土)14:00~
※混雑が予想されるため、当日スムーズな入場手続きができる本ホームページの事前予約をおすすめいたします。
●体験学習プログラムも各種ご用意
まちあるき語り部やSDGsへの取り組みを考えるプログラムなど、南三陸町エリア内で提供する様々なプログラムとの組み合わせも可能です。事前相談、予約、手配、当日アテンド、精算までワンストップで南三陸町観光協会が対応いたします。お気軽にご相談ください。
南三陸311メモリアルをご利用いただきましてありがとうございます。
毎週火曜日を休館日としております。