南三陸311メモリアルでは、この度オリジナル紙製ファイルの販売を開始いたします。

ファイルの表面デザインは、コクガン・タコ・牡蠣・ワカメ・タブノキなど、南三陸の豊かな自然をモチーフにしています。プラスチック素材のクリアファイルと比較し、環境にとても優しい仕様です。地球の未来のためにも、ぜひ一度お試しください。

売上金は、次世代へつなぐ語り部育成などの震災伝承活動に活用させていただきます。




数量限定の商品ですので、ご購入はお早めに!
ご希望の方は館内受付カウンターへお声がけください。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。
2023年度7月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

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実施期間:2023年7月1日(土)~7月31日(月)/開館26日間
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〇お客様からのご意見・ご感想の中から一部をご紹介します
・教員なので戸倉小学校の対応は大変参考になりました。すべてにおいて丁寧な対応をされていることに感動を覚えました。(50代男性/関東)
・今回は友達と訪れましたがぜひ家族にもくるように伝えたいと思います。しかし次回同クラスの津波が来た時、こちらはこの高さでは安全ではなさそうで心配です。(60代女性/近畿)
・リアルな体験を聞くことで真に迫ったものと感じる事が出来ました。南海トラフが迫る近畿で必ずこの経験を生かしたいと思った。救える命が救われるよう、行動したいと思います。(30代女性/近畿)
・浅田政志さんの写真がとても良かったです。展示ギャラリーでは、自分も仙台で震災にあい、次の日に海が大変なことになっていると、TVや新聞も観て同じ宮城でこんなことが起こっているのか…と思いました。その時の感情は今でも忘れません。自然と生きていく上で備えることが大切だと思いました。(40代女性/仙台市)
・涙が自然と出て、生きることの重みを感じました。(30代女性/関東)

2023年10月5日 追記

7月より、館内にてご協力を呼び掛けておりました令和5年7月豪雨災害被災への募金ですが、9月30日を持ちまして受付を終了させていただきました。

みなさまからのご協力により、21,676円が集まり、秋田市社会福祉協議会様へお届けすることができました。
多くの皆様からのご協力・ご寄付をいただき、誠にありがとうございました。

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2023年6月末から7月にかけての各地の豪雨により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

南三陸311メモリアルでは、この災害により被災された方々の生活支援、被災された方々を支えるための災害ボランティア活動に対する支援のため、復興支援募金を受付いたします。

各地で人的被害、家屋被害が広がっています。被災地域には災害ボランティアセンターが開設され、被災家屋の片付けや修理、被災された方々の心身のケアなどの支援が必要とされています。

お寄せいただいた募金は、日本赤十字社や中央共同募金会などへ送金させていただきます。
みなさまからのご支援・ご協力を心よりお願い申し上げます。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。
2023年度6月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

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実施期間:2023年6月1日(木)~6月30日(金)/開館26日間
回答数: 260件(回収率:有料ゾーン利用者 8.5% / 無料ゾーンのみ利用者 0.3%
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〇お客様からのご意見・ご感想の中から一部をご紹介します
・スタッフの方の説明がとてもていねいでした。私も震災を経験しているので。なかなか振り返る事が辛く大分時間がたってしまいました。でも、ここに来て良かったです。南三陸のこれからを応援しています。(50代女性/仙台市)
・大切な人と共にまた来たいと思いました。(20代女性/九州・沖縄)
・東日本大震災の日、大阪で仕事をしてましたが職場のビルも揺れました。その後テレビで見た光景が衝撃過ぎて忘れられませんでした。阪神淡路大震災を幼いころに経験していますが、遥かに超える印象で、この南三陸に来れたこと、あの3・11のこと詳しく知れたことは今後の私には凄く役立つ。また考えさせられる日になりました。ありがとうございました。(30代女性/近畿)
・本当にこれからの未来を考え、作られた場所だと思いました。当時の事をラーニングプログラムの中でお話しくださった事も、ここまで話してくださった事で気づかされた事も沢山ありました。プログラム上映前に貴重なお話を時間の許す限りお話しくださり本当にありがとうございました”わかることは、わかること”心に刻んで行動に移します。(40代女性/関東)
・来場者たちに問いかけ話し合いを促すという新しい取り組みが素晴らしいと思いました。 一方通行であたえられるばかりより、”自分だったら”という問いかけは考えさせられました。友達や親達を連れてまた来館したいと思います。(50代女性/その他宮城県内)
・気仙沼で語り部をしていますが、ここに来るのは初めてでした。体験、思考をさせるプログラムは非常に興味深いと感じました。若者に対しては特に有効であると感じたので、今後も機会があれば訪れたいと思います。(20代男性/その他宮城県内)

南三陸311メモリアルでは、東日本大震災での教訓や災害発生時の避難、防災に関する知識を遊びながら学べる特別企画「ぼうさいクイズラリー」を、2023年7月1日(土)より開催いたします。


開催期間:2023年7月1日(土)~8月27日(日)  午前9時~午後5時(毎週火曜休館)
受付場所:南三陸311メモリアル、南三陸ポータルセンタ
開催場所:南三陸311メモリアル周辺
参加費 :無料


東日本大震災において、大きな被害を受けた南三陸町に昨年10月オープンした「南三陸311メモリアル」では、当時の被害状況や被災した町民たちの取材映像をもとにしたラーニングプログラムの提供、館内映像や展示バナーの公開を行っています。

今回開催する「ぼうさいクイズラリー」では、南三陸311メモリアル周辺のまちあるきを通じて、楽しく遊びながら防災の知識を学べる企画となっております。

震災当時に南三陸町を襲った津波の高さや、現在の町の指定避難所に関するクイズ、全国各地や海外から寄せられた数多くの支援に関するクイズなど、東日本大震災に関する震災学習にご活用いただけると同時に、今後の自然災害に対する備えなどを学ぶことができる内容となっております。

クイズに全問正解した方には限定オリジナルグッズをプレゼント!
みなさまのご参加をお待ちしております!

先日、南三陸町をはじめ東北被災各地で語り部として活躍されている皆様へ、復興大臣より感謝状が贈呈されました。



<復興庁HPより:語り部等の大臣感謝状の贈呈について

今回贈呈されたのは、被災3県の伝承団体や各自治体から推薦を受けた計67名の方に、被災地内外の防災・減災意識の向上に貢献いただいていることに対する感謝状です。

南三陸町では、こちらの8名の方々が感謝状を受け取りました。(敬称略・順不同)
一般社団法人南三陸町観光協会 / 阿部悠斗・佐藤慶治
ガイドサークル汐風 / 鴻巣修治
海の見える命の森実行委員会 / 後藤一磨
三陸復興観光コンシェルジュセンター / 阿部寛行
南三陸ホテル観洋 / 伊藤俊・伊藤文夫・米倉信一


南三陸311メモリアルでは、上記8名の皆様とともに、より一層多くの方々に震災の経験や教訓を伝え継いでいくと同時に、次世代の伝承活動の担い手を育むことにも尽力していきます。


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南三陸311メモリアルでは、震災前の町の様子から、震災当時の町の被害状況や避難の様子、また語り部自身の体験談や今の想いをお伝えするプログラムを提供しております。

詳細はこちら ▶ 【新プログラムのご案内】さまざまな語り部プログラムをご用意しております

今回感謝状を贈呈された佐藤慶治さんやガイドサークル汐風のみなさんの語り部ガイドもご予約いただけます。
ぜひご利用ください。

2023年6月15日 追記

2月より、館内にてご協力を呼び掛けておりましたトルコ・シリア地震被災地への募金ですが、5月31を持ちまして受付を終了させていただきました。

みなさまからのご協力により、162,958円が集まり、日本赤十字社へお届けすることができました。
多くの皆様からのご協力・ご寄付をいただき、誠にありがとうございました。

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2023年2月6日、トルコ南東部のシリアとの国境付近を震源とする地震とその余震により、多数の死傷者が報告されています。
甚大な被害が出ていることを受け、被災地域での被災者の救援と救援活動支援のため、南三陸311メモリアルでは緊急支援募金の呼びかけを行っております。

受付時間:9時~17時(開館時間中)
受付場所:受付カウンター募金箱にて

お寄せいただきました救援金は、日本赤十字社へお届けします。

(日本赤十字社公式HPより 2023年トルコ・シリア地震救援金

みなさまからの温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

南三陸311メモリアルでは、6月14日(水)よりみんなの広場特別企画展『南三陸みんなのきりこ展』を開催いたします。

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会期:6月14日(水)~10月2日(月) ※会期中に一部きりこの展示替えがあります。
時間:9時~17時/火曜休館
会場:南三陸311メモリアル みんなの広場
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この地域には、神棚を「キリコ」と呼ばれる、地域の神社の神職たちが作る縁起物の切り紙で飾る風習があります。
その様式をヒントにして、町に埋もれている「ひと・こと・もの」を切り紙にして可視化し、地域資源を発掘・共有しようとはじめられたのが、「南三陸みんなのきりこプロジェクト」です。

震災前に始まったこの取り組みは、震災後もボランティア団体ENVISIに引き継がれ、現在まで継続しています。

この「南三陸みんなのきりこプロジェクト」の中から生まれた様々なきりこ作品を、期間限定で展示いたします。
今回展示されているきりこの多くは、任意団体ENVISIが創作した絵柄を、トヨタ自動車東日本株式会社の有志のみなさまが切ってくださったものです。
ご協力いただき、誠にありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。
2023年度5月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

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実施期間:2023年5月1日(月)~5月31日(水)/開館27日間
回答数: 454件(回収率:有料ゾーン利用者 9.7% / 無料ゾーンのみ利用者 0.2%
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〇お客様からのご意見・ご感想の中から一部をご紹介します
・以前プログラム②を見させていただいた際①もおすすめいただき、本日参加する事が出来ました。今後の自身の防災備えに活かして参ります。ありがとうございました。(30代女性/中部)
・私は内陸の方に住んでいたため当時津波が来るという認識自体ありませんでしたが、今回こちらで津波について色々と学ぶ事が出来、今後は津波に対する備えもしっかりとしていきたいと思いました。(20代女性/その他宮城県内)
・シアターの映像の中で消防士の方がリスクを査定した上で助けに行くかどうかを判断すると仰っていたのが印象的でした。普通消防士の方が中々言いずらい事だと思うからです。それだけ自分の命を守ることが大切なのだと学べました。(20代男性/関東)
・私は小学校で教員をやっています。。子供の命を守るためには自己犠牲も仕方のない事と考えていましたが、(人の命を守るには、まず自分の命を守ること)と言う話を聞きハットしました。リスクアセスメントという考え方を自分の学校、子供たちにも伝えようと思います。ありがとうございました。(20代男性/仙台市)
・’’生きるため’’ ’’これから’’ ’’未来’’ をよく感じました。(20代女性/関東)
・10年経ってようやく話すことが出来たという被災者の方たちのインタビューの重みを感じました。いつ自分が当事者になるかわからないと(自分に)言い聞かせる機会になりました。(60代女性/関東)
・思っていたより自分の災害への意識が薄いと痛感しました。友達か家族とよく話し合いたいと思いました。今日は来て良かったです。(40代男性/関東)
・避難した先も被害にあった状況や実際に流されての経験は他の伝承施設でも聞いた事がなく、もしもそうなったらと、次の手を考えさせられました。印象的だったのはまず自分の命を守ることという言葉です。当たり前だと思っていましたが、周りを助けたいという時、自分の安全を確保しながらというのはあまり想像をしたことがありませんでした。(20代女性/東北(宮城以外))

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。
2023年度4月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

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実施期間:2023年4月15日(土)~4月30日(日)/16日間
回答数 :272件(回収率:有料ゾーン利用者 27.9% / 無料ゾーンのみ利用者 0.9%)
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〇お客様からのご意見・ご感想の中から一部をご紹介します
・いくつかの震災記念館を訪問していますが、大変よかったです。有料プログラムが素晴らしい。防災教育に特化した南三陸ならではと思いました。(30代女性/仙台市)
・自分の命を守ることができるからこそ他者の命を救うことが出来るという点が印象的だった。(20代男性/中部)
・子どもが出来たら連れてきたいと思いました。問いかけるスタイルのプログラムは自分で考えるきっかけになりました。(50代女性/関東)
・命を諦めないあきらめさせないってすごくいい言葉だと思います。諦めず、あきらめさせない言葉をかけられる人になれるように頑張りたいと思います。(20代男性/中国・四国)
・東日本大震災時お腹の中にいた娘に、自然災害の怖さ、命を守ることの大切さを伝えられたかなと思います。来てよかったです。(30代女性/関東)
・新しい伝承施設の形として興味をひかれました。たくさんの人が亡くなった災害をどう扱うか難しいですね。(20代男性/関東)

仙台白百合女子大学様との事業提携に基づき、人間学部グローバル・スタディーズ学科の学生5名が南三陸311メモリアルの館内バナーの英訳作業に加わってくださいました。

5月17日から展示ギャラリーにて開催中の企画展「隔絶されたこの町で」にて、英訳いただいたバナーを展示しております。

その様子が、仙台白百合女子大学様のブログにも掲載されました。詳しくはこちらからご覧ください。
本学の学生がボラティアに加わった南三陸311メモリアルの英訳バナーが公開されました
(仙台白百合女子大学 人間学部グローバル・スタディーズ学科ブログより)

これからも、海外からご来場いただいたみなさまにも震災を伝えられる施設であり続けられるよう、工夫を重ねてまいります。

南三陸311メモリアルでは、5月17日より特別企画展「1960新聞展~チリ地震津波の教訓から学ぶ~」を開催いたします。

<会期> 5月17日(水) ~ 6月12日(月)
<時間> 9:00 ~ 17:00
<休館> 毎週火曜日

今回館内エントランスにて、1960年5月24日当時に発行されたチリ地震津波を報じた河北新報の記事を展示いたします。当時、遠く南米のチリ沖で発生した地震により、三陸沿岸部にも到達し南三陸町でも多くの犠牲者が発生しました。この被災経験は、東日本大震災以前の南三陸町の防災計画の基準となりました。繰り返し発生し想定外の被害をもたらした自然災害の教訓から、命をまもるための備えを学ぶための展示を行います。

ぜひみなさまのご来場をお待ちしております。

2月15日から開催しております、『あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展』は、6月12日まで開催を延長いたします。

会期中には町内外から多くのお客様にご来場いただき、「ぜひ今後も展示を続けてほしい」と多くの方からご要望をいただくこともございました。

その声にお応えする形で、1か月間期間を延長いたします。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

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南三陸311メモリアルでは、館内の無料エリア「みんなの広場」にて、2月15日〜5月15日の期間「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」を開催します。



この特別企画展は、震災前の南三陸町の写真をみなさまから広く募集して展示するもので、写真の提供者の思い出も記されています。今はなき町での懐かしい思い出を、町民をはじめ多くの人たちと語り合える場を作り出したいという想いで、企画しました。

会場には、写真のほかに志津川地区の街並みを再現した模型(企画・構想:槻橋修+神戸大学槻橋研究室)もエリア毎に分割展示します。

〇模型展示予定 

2/15~3/13 五日町・南町・本浜町周辺 

3/15~4/10 新井田・天王山・大森周辺 

4/12~5/15 林・塩入周辺 

※展示予定は変更することがあります。


【終了】<関連イベントのご案内>
特別企画展の会期中、3つの関連イベントを開催します。
お申し込みはこちらから


みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

南三陸311メモリアルでは、6月1日より一部料金の改定を行います。

改定後の料金詳細はこちらをご覧ください。

※無料でご入場いただけるエリアもございます。

5月6日(土)、南三陸311メモリアルの来場者数が「10万人」に到達いたしました。

昨年10月1日の開館以降、宮城県内をはじめ、連日国内外から多くのお客様にご来場いただきました。
あらためて、スタッフ一同心より御礼申し上げます。


10万人目のお客様は栃木県からお越しいただいた塚田様・横山様のご家族。
塚田様ご家族が4回目、横山様ご家族は初めての南三陸町訪問とのことで、海鮮などの美味しいものも楽しみにしてきたといいます。




メモリアルより記念品を贈呈し、スタッフが館内をご案内しました。






自然災害から命を守るために何ができるのか、震災伝承館として伝え続けてまいります。
今後とも皆様のご来場を心よりお待ちしております。

南三陸311メモリアルでは、この度限定オリジナルポストカードを販売開始いたします。

デザインは施設外観と震災復興祈念公園へ続く中橋の2種類。
どちらも他には見られない、当館のオリジナルグッズです。



数量限定の商品ですので、ご購入はお早めに!

ご希望の方は受付スタッフへお声がけください。

この度、文化庁広報誌「buncul」で、南三陸311メモリアルが紹介されました。

『いのちを想う心の旅を叶える「南三陸311メモリアル


館内の展示紹介や当館の伝承コンセプト、現在開催中の企画展「あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展」の紹介など、様々な内容で掲載いただきました。

ぜひご覧ください。

南三陸311メモリアルでは、2月15日から企画展『あの頃に会いに行く 南三陸の暮らし展』を開催しています。

南三陸町の震災前の街並みや町民の暮らしの様子、当時の思い出などを、写真や模型展示を通じてご覧いただくこの企画展示に、新たに「志津川なつかしマップ」が加わりました。





一般社団法人復興みなさん会の方々が中心になり作成されたこのマップは、街並み模型の近くに展示しております。

<一般社団法人 復興みなさん会>———————————————————————–
東日本大震災により壊滅的な被害を受けた南三陸町において、被災した町民同士の絆の再生やコミュニティの再構築が南三陸町の本質的な復興まちづくりに向けたい大きな礎になるとの信念の下、仮設住宅単位や元の集落単位、新たにできる団地単位等、多様な形のコミュニティ活動を活性化して町の復興に資することを目的に設立された団体。
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こちらのマップは、復興みなさん会の方々と、志津川中央復興住宅の方々が震災前の思い出を話し合いながら、一枚の地図にまとめたものです。みんなの広場にて開催している写真展示や模型展示と合わせて、ぜひご覧ください。

なお、こちらの志津川なつかしマップは、A3サイズのマップとオリジナルクリアファイルをセットにして、南三陸町民の方に無料でプレゼントしています。
ご希望の方は、上山八幡宮社務所までお問い合わせください。

南三陸311メモリアルでは、館内で受講していただくラーニングプログラム以外にも、自分の命を守るための備えや防災減災のより深い学びにつながるための、さまざまなプログラムをご用意しております。
みなさまの学びの目的に合わせ、それぞれのプログラムを組み合わせた行程などもご提案いたします。
詳細は各プログラムのページをご覧ください。

【 まちあるき語り部 】


南三陸に住んでいるガイドが、被災したエリアを案内しながら東日本大震災から今までの状況や経験をお伝えします。
現在も残っている震災遺構「旧防災対策庁舎」を間近で見ながら、当時何があったか耳を傾け、震災前の街並みを写真などを見ながら現在の姿を見比べ、東日本大震災で起こったことを五感で学び感じられる内容です。
ガイドさんと少人数のグループで一緒に歩きながら、自然災害に関してご自身が感じている不安や疑問などを聞くこともできます。
東日本大震災を経験した語り部ガイドと共に「防災」「震災からの復興」「自然災害」を考えるきっかけにしませんか?

※団体でのご利用をお考えの方はこちらをご覧ください ▶ 【団体向け】まちあるき語り部


 

【 語り部による学びのプログラム 】

震災前の町の様子から、震災当時の町の被害状況や避難の様子、また語り部自身の体験談や今の想いをお伝えします。
プログラムのガイドを務めるのは、震災後も町に住み続け、地域の復興を見守ってきた住民たち。この地で生きる地域住民のリアルな声を実際の被災現場で聞くことによって、自身の防災・減災への意識が高まることへ繋がっていきます。
震災当時、中高校生だった若手ガイドの手配も可能です。


【 震災語り部講話・オンライン ~➀私が体験した東日本大震災 / ②運営者が語る避難所生活~ 】

2020.7誕生の新プログラム。その名の通り、オンラインのビデオ通話システムを介し、語り部から受講者の皆様に東日本大震災の体験談や、現在に至るまでの復興の道のりをお話させていただく講話スタイルのプログラムです。
遠隔地の方も防災意識を高めるきっかけに、企業研修、修学旅行等の事前学習・課題研修・防災学習等でのご利用が増えています。100回線まで同時接続可能です。


【 南三陸人に学ぶプログラム 】

未曾有の大震災から立ち上がり、町内で事業再建に向けひた走る経営者・事業関係者たちから、現在に至るまでの歩みやその想い・決意を聞き、震災から得た教訓を学びます。
キャリア形成の視点から、自己の将来に向けての社会的、職業的自立に必要な視野を広げる経験ができる講話スタイルのプログラムです。



南三陸311メモリアルには、「もしあなたが3月11日その場にいたらどう判断し行動するか」を考え、自分の命を守るために何が必要かを考えるための展示が館内に用意されています。

南三陸町の被災実態をまとめたパネルや被災者の証言映像、それらをもとに制作したラーニングプログラムなど、この町のこの伝承館だからこそご覧いただけるものになっていますが、「みんなで南三陸」という写真展示も、その中の1つです。



南三陸の町民とともに、2013年から2021年にかけて作品集を作り上げたのが、写真家 浅田政志さんです。

被災直後の町民とアイデアを出し合いながら撮影し、復興を進めてきた町民の力強さと明るさが笑顔とともに伝わる写真には、多くの方が足をとめてご覧になっています。


<浅田政志氏 プロフィール>——————————————————
写真家。1979 年三重県生まれ。
日本写真映像専門学校研究科を卒業後、スタジオアシスタントを経て独立。
2009年、写真集『浅田家』(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。
2010年には初の大型個展、『Tsu Family Land 浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催。2022年には『だれかのベストアルバム』を水戸芸術館で開催した。パルコギャラリー、森美術館、入江泰吉記念奈良市写真美術館、香港国際写真フェスティバル、道後オンセナート2018、八戸市美術館、水戸芸術館等、国内外での個展やアートプロジェクトにて精力的に作品を発表している。
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そんな写真家浅田政志さんと当時の思い出を語り合うイベント『写真家 浅田政志さんを囲んで「みんなで南三陸」を語ろう』が、南三陸311メモリアルにて開催されました。
今回は、3月18日(土)に開催されたイベント2日目の様子をお伝えします。


この日会場に集まったのは、実際に写真の中に登場した方々をはじめとした町民のみなさん。
最初に、イベントのコーディネーターを務めた吉川由美さん(「みんなで南三陸」プロジェクトディレクター)から、浅田さんが南三陸町に関わることになった震災後の最初の追悼式の話が紹介されました。

その追悼式での撮影から今日に至るまで、10回以上にわたり町へ足を運んでいただきました。その中で様々な町民と出会いながら、撮影を行ったといいます。
吉川さんは、震災前から南三陸町と繋がりがありました。被災直後に支援物資をもって町に来たときに、震災でこれだけの規模の被災をしたにも関わらず、多くの町民が避難所では笑顔で吉川さんを迎えたことに衝撃を受けたといいます。笑顔で明るく声をかけてくれる町民たちに驚きながらも、大切な何かを失った事実もあるはずだと感じていた吉川さん。この被災の中でもくじけず前を向こうといている町民たちの姿こそ、残しておくべきではないか。そう感じた吉川さんは、この撮影を頼むなら浅田さんしかいないと思い、すぐに相談したそうです。




三重県津市出身の浅田さんは、吉川さんに相談を受けて初めて南三陸町に足を運んだそうです。それから気が付けば10回以上も訪問。自分の撮影した作品を、モデルになった方々と振り返る機会は浅田さん自身も貴重とのことで、今回とても楽しみにしながらやってきてくださったそうです。

お二人のあいさつの後、写真を眺めながら早速トークスタート。

最初は、2人の漁師と船上で撮影した写真。実際の作品の写真と、撮影中の様子の写真を順番に眺めます。
「僕の写真は演出写真という分類になるんです。」目に見えるものをそのまま切り出すのではなく、人の立ち位置や顔の角度にこだわり、時には様々な小道具を使いながら撮影することで、時間はかかりながらも映る人たちのおもしろさを撮影することができると、浅田さんは語ります。



今ではなくなってしまった戸倉地区タブの木漁協直販所の写真では、会場で参加した方から「当時宮城県漁協として初めての直販所だった」とお話がありました。そして、まるで宝塚かと思うような感じが印象的だったと浅田さんが語る入谷地区ぬくもり工房の写真では、「当時は恥ずかしかったけど、今見ればずいぶん若いわぁ」と、写真に登場したからコメントが。浅田さんは、写真を撮ると被写体の方々の関係性がなんとなく伝わってくると言います。「そうなんです、いつも笑いながら仕事してます」と、当時から今も関わるスタッフの方のコメントに、会場が笑顔になりました。




そして、トークは戸倉地区波伝谷漁港で撮影された戸倉かき生産部会のみなさんの一枚に。
戸倉地区の牡蠣(戸倉っこ牡蠣)かきは、ASC認証という国際認証を取得しており、この撮影が行われたのは取得することが確定したときだったそうです。しかし、撮影の当日まさかの台風に。沖で災害復旧を行っていたにも関わらず、漁師たちは集まって撮影を行ったそうです。

その中の1人だった方は、「本当にこの写真は奇跡がいっぱい入っているんです」と話され、他にもいろんな人が同じようなアングルで撮影しようとしても全然同じようには撮れないということ、撮影後に亡くなってしまった親友が写っていること、その写真がテレビなどを含め本当に様々なところで使われていること、それらが嬉しいんですと、時折写真を指さしながらお話されていました。



また、大漁旗を掲げた撮影は数多く撮影されていますが、多くは風もなく下に垂れ下がるため全員の顔が見えることは少ないとのこと。この作品には30名以上の漁師たちが写っていますが、たなびく大漁旗とともに全員の顔がちゃんと見えます。これは神風だと、浅田さんも笑顔でうなずいていました。



戸倉地区の行山流水戸辺鹿子躍のみなさんと撮影した写真では、メイキングの写真をみながらどのように演出にこだわったのかをお話いただきました。全員が立って横に並んでみたり、踊り手のメンバー以外にも会長も入ってみたり、手前に座ってみたり、いろいろ試したといいます。

当時中学生で被災し、長年この水戸辺鹿子躍で活躍している方は、小学生から年配のベテランまでが一緒に笑顔で写っているのがいいと言います。「そうやって様々な年代の方が一緒になって継承していくのが伝統芸能であり、それがあるからこそ復興の底力が違ってくるんだ」と、吉川さんも深くうなずきながら話されていました。





東日本大震災からの復興を目指す中で、くじけずに前に進んできた南三陸の人々の姿を残そうと始まったこのフォトプロジェクト。

写真に写っている笑顔も本物ですが、その陰では泣いたり悩んだり、本当に苦しんだりしたことがたくさんあったはず。それでも、笑顔を忘れずに一歩一歩前に進むことができていたこと、そこに心からの尊敬があると、吉川さんは仰います。

最後に、南三陸に撮影のたびに訪れ、様々なコミュニティの人と出会う中で、自分自身本当にいろいろなことを教えてもらったと、浅田さんは語りました。「家族でもなく、同年代でもない人たちが一緒に何かに取り組んでいる姿を見ると、そういうものこそ生きるためには必要なんじゃないかということを、本当に南三陸の人たちに教えてもらった気がします。」

新型コロナウイルスの感染拡大や南海トラフ地震の予測など、予測不能な世の中で、南三陸で教えられたことを生かしていきたい、そしてまた南三陸でみんなと写真を撮りたい。そんな想いを、イベントの最後に浅田さんは語られました。



東日本大震災から12年。薄れていく記憶もある中で、写真として残されたものはどれだけ時が経っても変わらないもの。あの震災から立ち上がり進んできたという事実こそ、伝え繋いでいくべきだと感じます。浅田さんと南三陸の町民がともに作り上げた作品集「みんなで南三陸」が、それを未来に伝えてくれるのではないかと思います。

町のみなさんが時に笑顔で、時に昔を思い出す真剣な顔をしながら、うなずき、話されていた今回のトークイベント。またいつか、ご参加いただいたみなさんと写真を眺めながら笑顔でお会いできるのを楽しみにしております。


浅田政志さんと南三陸町民が作り上げた写真作品集「みんなで南三陸」は、19点を抜粋して南三陸311メモリアル みんなの広場にて展示中です。今後も一部展示を変更しながら、ご来場いただくみなさまに南三陸町民の笑顔をご覧いただければ幸いです。

<イベント概要>—————————————————————
開催日時:1回目/3月17日(金) 18:00~19:30  2回目/3月18日(土) 13:30~15:00
会場:1回目/南三陸311メモリアル ラーニングシアター  2回目/南三陸ポータルセンター
ゲスト :浅田政志(写真家)
コーディネーター:吉川由美(「みんなで南三陸」プロジェクトコーディネーター)
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2023年3月11日、東日本大震災発生から12年の時が経ちました。
春らしい陽気となったこの日、道の駅さんさん南三陸には溢れかえるほどたくさんの方が訪れました。震災当時のことを思い出し、改めて自然災害や防災について考える方が多いこの時期、南三陸311メモリアルでは特別なツアーを実施しました。3月11日・12日の2日間限定企画「南三陸311メモリアルと現地で学ぶ『もしも』の時に備えるツアー」です。
南三陸311メモリアルのラーニングプログラムを視聴した後、証言映像に出てきた場所を訪れ、当時の状況をより自分ごととして想像しながら現地を歩きます。今回は、11日に行われた「当時の小学生の避難行動を追体験するコース」の様子を取材しました。



今回、ツアーに参加された方は、単身、ご夫婦、子ども連れのご家族とさまざまです。ラーニングプログラムが上映されるまでの時間、参加者は東日本大震災に関するデータをまとめたパネルや証言映像、昔の町の写真などを見て過ごします。立ち止まって真剣に展示を見ている方、証言映像を見て涙を拭っている方がいらっしゃいました。



今回のコースで受講するラーニングプログラムは「プログラム1 生死を分けた避難」です。
生死の分かれ目に直面した住民たちの証言映像をもとに、震災直後の人々はどう行動したのかを知ることができます。

証言者の1人は震災当時の戸倉小学校の校長先生です。震災前から、地震が来た際の避難について先生たちと議論を重ねていた校長先生。東日本大震災の時、高台避難か屋上避難か、どちらの避難を選択するか、決断を迫られたと言います。あの日、児童と地域住民が避難したのは高台の五十鈴神社。雪の降る寒さの中で、当時の小学生たちがどう過ごしていたのか語ります。



プログラムの中では、いくつかの問いかけに対して、参加者同士で話し合う時間が設けられています。周りの人と話しながら、いざ自分だったらどのように判断するか、自分ごととして考えを深めていました。







そして、プログラム視聴後、ガイドの案内のもと、当時の小学生と地域住民が避難した現場へ向かいます。校舎は津波で被災し、現在は別の場所に移設されました。ガイドの方から、跡地に立っている電柱と同じくらいの地点まで津波が来たということを聞き、参加者の皆さんは神妙な面持ちで上を見上げます。





この場所に小学校があったことを想像しながら過ごした後、当時小学生たちが避難した神社へと移動しました。勾配のある坂を登り、赤い鳥居の手前まで来たところで海が見えました。随分と遠くに見えるあの海が、津波となってこの場所まで押し寄せてきたということの凄まじさを、参加者の皆さんは実感している様子でした。


小学生たちが一晩を過ごした神社の一番高いところへ登ります。思わず参加者の方が「ここで小学生全員が過ごしたんですか?」と確かめるほど、その場所は狭く、小さな本殿だけがひっそりと建っている場所でした。
木に囲まれた神社の真上は空が開けています。当時、雪が散らつく中、満天の星空を見たという校長先生の証言が思い出されました。





参加者の方から、このような感想をいただきました。

「東日本大震災が発生した年にこの子を産んだんです。失われた命がたくさんあったタイミングでこの子が生まれたので、一度は被災地に足を運びたいと思っていました。でも、どうしても行く覚悟ができなくて…。この子もこれだけ大きくなったので、震災のことを知ってほしいなと思い、家族で参加しました。私たちも知らないことがたくさんありましたし、子供たちも真剣に学んでいたので、連れてきてよかったと思いました」

「自分と同じ小学生の子たちがここまで避難してきたと聞いて、生き残れたのってすごいことだったんだなと感じました。映像を見て、実際にこの町でこんなことがあったんだと、すごく実感できました。津波って、綺麗な海の水が5mくらい来たのかなと思っていたけれど、想像とまったく違って驚きました」

「震災後、町に来た時、津波を被った戸倉小学校に漁具が引っかかっている光景を見たことがあったんです。プログラムを受講して、当時の校長先生の判断で小学生みんなが助かったと聞きました。自分が校長先生の立場だったら、屋上避難でいいと思ったかもしれないなと想像して視聴しましたね。何十回と南三陸町に来ていますが、改めて防災について考えたいと思うきっかけになりました」


東日本大震災から長い月日が経ちましたが、あの日のことを知るのに、防災や命について考えるのに、遅すぎるということはないのだと思います。
南三陸311メモリアルでは、町民たちの貴重な証言映像を展示しています。映像を見ると、1人1人が違う経験をして、さまざまな思いを抱えながら過ごしてきたことを追体験できます。さらに、今回のツアーのように、証言に出てきた場所へ行ってみることで、より自分ごととして感じられ、心に刻まれることでしょう。

これからもここで伝え続けていくことの意義を強く感じたツアーとなりました。