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9月25日、石川県立寺井高等学校のみなさんが南三陸町にお越しになり、「語り部による学びのプログラム」を受講されました。

今回受講された「語り部による学びのプログラム」は、震災講話とバスでの町内視察を組み合わせた、南三陸町観光協会が震災直後の2011 年より提供している団体向けのツアープログラムです。

被災者の語りに耳を傾け、実際に被災地の現場に立つ体験型学びのプログラムでは、震災前の町の様子から被害状況、語り部自身の体験談や今の想いをお伝えします。

今回、震災学習を目的として訪問先に東北を選んだとのことですが、旅程を決定したあと、1月1日に能登半島地震が発生。そのため、「災害直後の課題や教訓に加えて、復興のプロセスの中でどのような役割が発揮できるかを考えたい」と、先生方はおっしゃっていました。


まずは全体で震災講話を受講します。今回講話でお話いただいたのは、2011年当時高校2年生だった佐藤慶治さんです。

発災当時は家族が町内で別々の場所に避難したこと、地震の際にいた志津川少年自然の家で避難された方々に対応したこと、そして南三陸町で家業を継ごうと決心した際に祖父から言われたこと。

さらに、当時高校生だった佐藤さんが目の前で戸惑っている大人たちに何を感じたのか、なぜ今地元で仕事をしているのかなど、震災の体験を振り返るだけでなく、佐藤さん自身の目線で感じる南三陸町の復興まちづくりのお話もされました。


講話のあとには、バスで町内の被災現場を巡りながら語り部を聞く「バス語り部」が始まります。

講話会場を出発し、約22mの津波が到達した旧戸倉中学校、43名が犠牲になった旧防災対策庁舎が遺されている震災復興祈念公園などを巡りました。

津波の実際の脅威を目の当たりにしたり避難所の様子を聞いたりすると同時に、友達と通っていた学校のこと、卒業式の直前だった3月のことなど、当たり前にあった生活が突然失われた事実も目の当たりにしていました。

今では、311メモリアルや南三陸さんさん商店街があるエリアから見下ろせる場所に、旧防災対策庁舎があります。震災前の町は、この旧防災対策庁舎と同じ高さの土地に広がっていたということが、実際に隣に立つことで実感できます。

講話で話していた内容に加え、実際に被災現地に立つことで震災後のまちづくりや防災への考え方をより深めることができたようでした。

受講した後に、生徒さんたちに感想を伺いました。

「旧戸倉中学校や旧防災対策庁舎を見て、当時の様子が想像できて、本当にすごい災害だったんだと実感できました。能登も大変なことになっているので、今日お話しいただいたことを、これからの防災に活かしていきたいです。」

「庁舎の隣で、語り部さんから『まず自分の命を守ること、それができてから人の命を守れるんだよ』と話してもらったことが、印象に残っています。講話の中でも、高校生が避難所で対応した話があったので、自分も何ができるのかを考える時間になりました。」


1月1日に発生した能登半島地震、そしてつい先日発災した豪雨災害。

重なる自然災害の被災地となった能登半島と同じい石川県で暮らす生徒さんたちにとって、今回南三陸町で考えたことや気づいたこと、現地を歩いて感じたことが、これからの防災への意識や日常に変化を与えるきっかけになりましたら幸いです。

石川県立寺井高等学校のみなさん、お越しいただきありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、7月24日(水)より「南三陸みんなのきりこプロジェクト」による特別企画展を開催しております。

9月18日(水)からは展示作品を変更し、後半の展示が始まりました。

 

 

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主催:ENVISI

会期:9月18日(水)~11月4日(月) ※会期中に一部きりこの展示替えがあります

会場:南三陸311メモリアル、南三陸町内の各お店や事業所内

開館時間:9時~17時/火曜休館

※南三陸311メモリアルは みんなの広場・エレベーター前に展示いたします

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昨年度メモリアル館内にて展示したきりこですが、今年度は「南三陸みんなのきりこプロジェクト」として、南三陸町内にある様々なお店や事業所にもきりこを展示いたします。

 

この「南三陸みんなのきりこプロジェクト」は、2010年夏に女性たちの目線で観光活性化を図る取り組みの一環として、町の産業振興課(当時)がボランティア団体ENVISIとともに始めたプロジェクトです。( 詳細はこちらからご覧ください )

東日本大震災を経てもなお、このプロジェクトは続けられてきました。2024年は町中の皆様にご協力を得て、これまでに制作してきたきりこを展示いたします。

また、展示されている場所をめぐるためのオリジナルマップをご用意いたしました。マップは南三陸311メモリアル館内や各展示場所にて配布しています。

 

マップを片手に町の記憶を探索しながら、南三陸で「きりこ散歩」しませんか?

ぜひご来館をお待ちしております。

9月8日(日)、茨城県の常磐大学で活動されている学生団体「TRICOROL」の皆さまがご来館されました。

 

「TRICOROL」の皆さまは、地域での子ども支援や、震災復興支援などの活動をされています。今回は、被災地の現状から防災への理解を深めること、ラーニングプログラムを通していざというときの判断や行動について自分ごととして考えること、 そして防災に関する新たな学びを考えることを目的に、南三陸町へ訪問されたとのこと。

今回ご覧いただいたラーニングプログラムは、レギュラープログラム➀「生死を分けた避難」です。

東日本大震災当時、生死の分かれ目に直面した住民たちの証言映像をもとに、人々はどう行動し、町外との連絡がすべて途絶えた中で厳寒の夜をどのように過ごしたのかを知り、自然災害から命を守るために求められる究極の備えとは何かを、参加者同士で語り合いながら考えます。


終了後には、参加された皆さんの多くが満足されたそうで、「ラーニングプログラムについては被災者の生の声をまじかで聞いているような感じがした」「私たちが考えていたものより学ぶことが多く、参加してよかった」と、参加された皆さんはお話されていいました。

代表の方からは、「今回は避難行動について学ぶプログラムに参加しました。参加する前は、災害による避難行動は決まっているものであり避難訓練で行ったとおり行動すればいいなどと考えていましたが、プログラムを通して、災害の種類によって避難行動は変えなくてはいけないこと、その場の災害状況の度合いによって自らの判断で行動しなきゃいけないことを知ることができました。」と感想をいただきました。

TRICOROLのみなさま、ご来館いただきありがとうございました。

9月11日(水)、共立女子大学の皆さまが来館されました。

      

共立女子大学様は、2019年に南三陸町と連携協定を締結されました。

町内の志津川中学校や歌津中学校での地域資源を課題活用したPBL(課題解決型授業)「1日レストラン」、PBL社会連携プログラム 南三陸町フィールドワーク、南三陸産の食材を活用した学食メニューの提供など、これまでにも様々な取り組みをされています。

これまでの取り組みの様子はこちらからご覧ください

今回の訪問も、午前中に志津川中学校での「1日レストラン」実施後にご来館されました。


今回の来館でご覧いただいたのは、ラーニングプログラム③「いのちを想う」です。

 

このプログラムは、大きく3つのエピソードで構成されています。多くの地域住民と共に指定避難所へ逃げ込んだ町民が「安心」したことから得られた教訓、当時の小中学生が被災後をどう生きてきたのか、あの日を振り返って感じるもの、そして漁業関係者たちが失意のどん底から立ち上がり歩んできた過程と現在。災害時の様子を知るだけではなく、その被災を乗り越えてきた町民の証言から、人間は何を大切にして日々を生きるべきかに思いを馳せ、「いのちを想う」内容となっています。

南三陸311メモリアルのラーニングプログラムでは、「この状況で、あなたならどうしますか?」という問いかけが参加者に投げかけられます。

レギュラープログラム3「いのちを想う」では、震災時の実際の避難行動による反省を口にした町民の証言をヒントにした問いかけとなっており、参加された学生さんたちはその理由を考えながら対話を重ねていました。

証言映像を観ながら、投げかけられた様々な問いについて対話しながら、参加者同士で考え合う時間が、当館のラーニングプログラムの特長です。

館内の見学後に、参加された皆さんに感想を聞きました。

「前回来たときにはラーニングプログラムが見れなかったので、今回ようやく見ることができました。背筋が伸びる思いでしたが、映像やインタビューから、当時の緊迫さや生きることへの思いが伝わってきました。」

「当時は小学生で、映像で見ていただけでした。南三陸に来るのは初めてですが、旧防災対策庁舎など現地に来ないと感じないものが多い気がします。自分の人生と向き合ういい機会になりました。」

 

午前中に志津川中学校で実施した「1日レストラン」では、美味しい食材がたくさんある町だと感じたそうです。志津川湾の海のめぐみを受ける一方、時には自然災害という脅威となって、多くのものを奪い去っていきました。海とともに暮らしていくこの町での豊かさと厳しさ。今回の訪問でその両面を感じていただけたようでした。

 

共立女子大学のみなさま、ご来館いただき誠にありがとうございました。

9月6日(金)、南三陸311メモリアルに、台湾P.リーグ+所属のプロバスケットボールチーム「FORMOSA DREAMERS(フォルモサ・ドリーマーズ)」が来館しました。

メインコンテンツであるラーニングプログラム体験などを通じて、震災復興支援から続く台湾と南三陸町との繋がりや復興の歩みなどを見学されました。


【概要】

日程:2024年9月6日(金)

訪問者:台湾プロバスケットボール「P.リーグ+」所属 FORMOSA DREAMERS(フォルモサ・ドリーマーズ) 選手・スタッフの皆様

株式会社仙台89ERS 代表取締役社長 志村雄彦様 スタッフの皆様


【来訪の経緯】

南三陸町は、東日本大震災後より台湾をはじめとした世界各地から多大な支援を受け、復興に取り組んで参りました。

また、南三陸町東日本大震災伝承館「南三陸311メモリアル」は2022年に開館し、仙台89ERS様は志村雄彦社長をはじめ多くの選手の皆さまに毎年ご来館いただいております。

こうした背景により、この度のクラブ創立20周年記念国際親善試合翌日のエクスカーションとして、台湾フォルモサ・ドリーマーズの皆さまに訪問いただくことが決まりました。

6日当日、選手の皆さまは町内志津川保育所での歓迎セレモニーで子どもたちと交流し、台湾からの多大な支援を受け再建された南三陸病院や震災遺構旧防災対策庁舎などを訪問。南三陸町からは震災直後の町の状況、復興を進めるにあたってご支援いただいた台湾の皆さまへの感謝、そして13年経過した今の町の様子などをお伝えしました。


【当日の様子】

今回ご覧いただいたラーニングプログラムは、再建前の公立志津川病院で被災された町民の証言映像を中心にしたプログラム「助かった命を守る」です。

病院での入院中に震災を経験し、病院の窓からご実家が流されていく様子、津波に飲まれた自動車に乗っていた女性が沈んでいく様子を目の当たりにした方の証言を、選手やスタッフの皆さまは固唾を飲んでまっすぐにご覧になっていました。

南三陸311メモリアルのラーニングプログラムでは「あなたならどう考えるか」を問いかけ、その問いについて参加者同士で対話しながら考えあう時間が特長となっています。今回の話し合いの中でも、普段あまり考えることのないテーマを話し合い、選手同士も明確な答えが出せない様子でした。

ラーニングプログラム体験後、フォルモサ・ドリーマーズ 林俊吉(リン・ジュンジ―)選手に感想をお聞きしました。

Q:先ほどのラーニングプログラムをご覧になって、台湾も地震の多い国だと思いますが、どのように感じましたか?

「映像をみると、強く生きる、諦めないことに強く感動しました。台湾でも、津波はそこまで大きくはなかったけど、台風などの災害もあります。自分自身も経験しました。でも、映像ほどの被害はなかったです。」

Q:今回の宮城県への訪問で最も学びになったのはどんなことですか?

「私はビルが立ち並ぶような大都会よりも、自然が豊かな地域の方が好きです。今回一番学んだのは、3.11のような震災があった後にも、復興に向けて前進できる皆さんの強い精神を学びました。」


【台湾と南三陸町のつながり】

南三陸町と台湾との交流のきっかけは、東日本大震災にさかのぼります。南三陸町は、市街地を襲った津波により、町内唯一の総合病院である公立志津川病院を失いました。町内に病院がない状態が続くことにより多くの町民が町外に移り住むこととなりました。

地域の暮らしを支える医療・福祉体制の早期復旧は、多くの町民が待ち望む最優先事項でしたが、病院再建は費用面を含め、大きなハードル・課題を抱えていました。そのような中で手を差し伸べてくれたのが台湾の方々です。

台湾赤十字(紅十字會)を通じて、病院再建の総事業費費用56億円のうち、約4割にあたる約22億2千万円の義援金が寄せられ、2015年12月に医療と福祉機能を備えた「南三陸病院・総合ケアセンター南三陸」を再建することができました。

再建された南三陸病院の敷地内には、台湾への感謝の気持ちを表す記念碑が建てられています。

その後も、台湾の高校生の教育旅行や大学生の日本語研修・インターンシップでの受け入れ、町内学生の台湾訪問研修の実施など、台湾からの支援を一時的なもので終わらせず、将来に渡る相互交流に繋げてまいりました。

台湾の学生たちが来町した際には、震災・防災学習の一環として南三陸311メモリアルでのラーニングプログラム体験、南三陸病院や旧防災対策庁舎の訪問などを実施しております。


 

選手・スタッフのみなさま、仙台89ERSの志村社長、ご来館いただきありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。

2024年度8月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

 

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実施期間:2024年7月1日(月)~7月31日(水)

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8月27日(火)、南三陸311メモリアルを会場に、「南三陸みんなのきりこ」鑑賞&交流会を開催いたしました。

今回の交流会は、メモリアルをはじめ町内50ヵ所できりこを展示する「南三陸みんなのきりこプロジェクト」の一環として開催。

※南三陸みんなのきりこプロジェクトの詳細はこちら

入谷地区や歌津地区から、約30名のみなさまにお集まりいただき、作品制作当時の思い出や、震災前の町の思い出などを語り合いました。

今回ガイドを務めていただいたのは、「南三陸みんなのきりこプロジェクト」を主催するENVISI代表の吉川由美さん。

吉川さんより、自身と南三陸町との関わり、きりこをモチーフにしたアートプロジェクトのこれまでの歩み、そして様々なきりこを制作した当時の思い出などをお話いただきました。

歌津地区の三浦静江さんのきりこには、伊里前で営んでいた熊三商店の屋号と位牌などが描かれています。歌津の伊里前にあった熊三商店には、津波で鉄骨だけが残された建物に、不思議とまわりの家々の位牌が集まってきたという逸話が紹介されました。

また、伊勢神宮とのつながりもある戸倉地区の五十鈴神社で別当を務めてきた佐藤あき子さんのきりこには、真ん中に大きな鏡が描かれています。これは、自宅に保管していた大事な御鏡を、震災一週間前に神社に移したため津波でも流されずに無事だったというエピソードからでした。

じっくりときりこにまつわる話を聞いたり、懐かしい思いで話に花を咲かせながら、震災前の暮らしや思い出を自由に語り合いました。

今回の交流会開催にあたりご協力いただきました南三陸町社会福祉協議会のみなさま、お集まりいただいたみなさま、誠にありがとうございました。

8月21日、夏休み中の教員研修として、南三陸町内にある戸倉小学校の先生方が南三陸311メモリアルを訪問されました。

昨年に続き2回目の教員研修ですが、新しく赴任された先生や町外から通っていらっしゃる先生も多いため、あらためて震災のことや地元の戸倉地区のことを学びたいという目的で、今年もご来館いただきました。

まず初めに、震災時の南三陸町の概況や防災対策庁舎の建設理由、東日本大震災時にチリ地震津波からの教訓がどう生かされたのかなどを、エントランスでお話ししました。

メインとなるラーニングプログラムは、4月に公開されたレギュラープログラム3「いのちを想う」をご覧いただきました。

大勢の人と避難場所にいるという安心感が危険を察知する感覚を鈍らせてしまうことがあることを学ぶとともに、当時の小中学生や漁師たちの証言から、彼らが被災後をどう生きてきたのかに耳を傾け、考えるためのプログラムです。

南三陸311メモリアルのラーニングプログラムでは、「この状況で、あなたならどうしますか?」という問いかけが参加者に投げかけられます。

レギュラープログラム3「いのちを想う」では、震災時の実際の避難行動による反省を口にした町民の証言をヒントにした問いかけとなっており、先生方もその理由を考えながら対話を重ねていました。

証言映像を観ながら、投げかけられた様々な問いについて対話しながら、参加者同士で考え合うというのが、当館のラーニングプログラムの特長です。当時この町で経験したときの様子を話したり、普段の子どもたちの様子を思い出しながら対話されている姿が印象的でした。

館内見学後に、先生方に感想を聞かせていただきました。

戸倉小学校に赴任して2年目のある先生は、昨年の研修で見たプログラムも覚えているとのことでした。「今年見た新しいプログラムは、より子ども目線で作られていると感じました。単級学校なので、普段からより深く子どもたちとやり取りをしています。今担当している子どもたちとも、また学びに来たいとな思いました。」

岩手県内陸部のご出身だという先生は、震災後にボランティアで何度か沿岸部に来たことがあるそうで、「映像を観たり伝承館に来たりすると、当時のことを思い出します。子どもたちのことも考えますが、それだけではなく自分の地元のことも考えてしまいますね。それに、意外と戸倉のことを知らない子どもたちは多いので、震災のこととあわせて地元戸倉のことも学んでくれたら嬉しいです。」と仰っていました。


館内みんなの広場には、写真家の浅田政志さんと町民のみなさんが一緒にアイデアを出し合いながら作り上げた「みんなで南三陸」という写真集の作品を展示しています。

先生たちがプログラム後に注目してご覧になっていたのが、戸倉かき生産部会の牡蠣漁師さんたちの作品でした。

レギュラープログラム③にも、震災後に戸倉の牡蠣漁師さんたちが取り組んだASC認証取得のエピソードが登場しますが、普段の授業でも戸倉の漁師さんたちに関わっていただくことも多いそうです。「顔の知った漁師さんたちが震災を語る姿も印象的だし、写真の中でにこやかに笑っている表情も素敵ですね。本当に、戸倉のことを多く学べる施設なので、子どもたちとも一緒に来て一緒に考えていきたいと思います。」

プログラムの内容や館内展示を活用して子どもたちがどんな学びができるのか、メモリアルを出る最後の最後まで話が尽きなかった先生方の姿が印象的でした。

子どもたちと日々を共にする先生方が、子どもたちと共に考えるために、少しでもお力になれたら幸いです。

戸倉小学校の先生方、ご来館いただき誠にありがとうございました。

令和6年度9月1日(日) 午前9時から12時まで、「宮城県9.1総合防災訓練および南三陸町総合防災訓練を実施いたします。

この訓練におきまして、震災復興祈念公園におけるヘリコプターでの救出訓練を実施し、中橋上空をヘリコプターが通過することから、以下の時間帯に震災復興祈念公園への立ち入り禁止および中橋の通行禁止の規制を行います。

➀震災復興祈念公園への立ち入り禁止

日時:令和6年度9月1日(日) 午前10:00~10:40

②中橋の通行禁止

日時:令和6年度9月1日(日) 午前11:15~11:30

この規制に伴い、当日午前の「まちあるき語り部」も実施ができませんので、何卒ご了承ください。

 

 

また、訓練実施に伴い、防災行政無線による訓練放送および緊急速報メールの訓練配信を行います。訓練当日に町内にいらっしゃる方の携帯電話・スマートフォンにて一斉に受信される可能性がございます。

防災訓練のための配信となりますので、当日慌てずに行動いただきますよう、お願いいたします。

9月1日にご来町いただくお客様に関しましては、ご理解とご協力をお願いいたします。

南三陸311メモリアルでは、夏休み中期間限定で、『みやぎの復興まちづくりパネル展』を開催いたします。

 

 

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<期間> 2024年8月10日(土)~8月23日(金)

<時間> 9時~17時(8月20日休館)

<場所> 館内エントランス

<展示協力> 宮城県土木部 都市計画課 まちづくり推進班

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東日本大震災の記憶や教訓を伝承し、これまで取り組んできた沿岸市町の復興まちづくり状況をご覧いただけます。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

8月8日、南三陸町内にある入谷小学校の先生方が、夏休み中の職員研修として、南三陸311メモリアルを訪問されました。

今年1月には入谷小学校の5-6年生が震災学習で訪問してくださいましたが、今回のように職員研修として訪問いただくのは初めてとのこと。

今回の研修先としてメモリアルをお選びいただいたのは、「震災を学ぶと同時に、自分たちが子どもたちに何を伝えていけるのかを考えるきっかけにしたい」という目的からとのことでした。


まず初めに、震災当時に南三陸町役場職員だったスタッフから、この町の防災計画や避難計画がどのような考えで構築されたのか、そして東日本大震災をへて得られた教訓は何かをお伝えしました。

今回の研修では、館内展示とあわせて、今年4月に新しく公開されたラーニングプログラム3「いのちを想う」をご覧いただきました。

大勢の人と避難場所にいるという安心感が危険を察知する感覚を鈍らせてしまうことがあることを学ぶとともに、当時の小中学生や漁師たちの証言から、彼らが被災後をどう生きてきたのかに耳を傾け、考えるためのプログラムです。

南三陸311メモリアルのラーニングプログラムでは、「この状況で、あなたならどうしますか?」という問いかけが参加者に投げかけられます。

ラーニングプログラム3「いのちを想う」では、震災時の実際の避難行動による反省を口にした町民の証言をヒントにした問いかけとなっており、先生方も話し合いながら選択をしていました。

証言映像を観ながら、投げかけられた様々な問いかけについて対話しながら、参加者同士で考え合うというのが、当館のラーニングプログラムの特長です。当時この町で経験したときの様子を話したり、普段の子どもたちの様子を思い出しながら対話されている姿が印象的でした。

ラーニングプログラム終了後に、当時この町で震災を経験された先生から感想を伺いました。

「当時は大学生で、実家で牡蠣むきを手伝っていたときに揺れました。今担当しているのは震災後に生まれてきた子どもたちです。何を伝えられるか、何を考えてもらうべきか、自分の経験も伝えながら考えていけたらと思います。」


南三陸町入谷地区は、町内で唯一海に面していない地区であり、震災時も津波被災がほぼありませんでした。そういった地区で暮らす子どもたちへの震災学習は、海が見える地区の子どもたちへの伝え方とも異なるかと思います。

震災時に南三陸町で被災した先生、近隣市町村で震災を経験した先生、震災後に教師になった先生、震災時は町を離れていた先生。先生それぞれの経験が異なる中で、震災後に生まれた子どもたちと震災をどう考えるのか。

南三陸311メモリアルのラーニングプログラムは、防災や自然災害に対して明確な答えを提示するプログラムではありません。「自分なら、どう判断して行動するか」、それを考えるきっかけをつかんでいただくためのプログラムです。

子どもたちと日々を共にする先生方が、子どもたちとともに考えるために、少しでもお力になれたなら幸いです。

 

入谷小学校の先生方、ご来館いただきありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。

2024年度7月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

 

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実施期間:2024年7月1日(月)~7月31日(水)

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南三陸311メモリアルでは、7月24日(水)より「南三陸みんなのきりこプロジェクト」による特別企画展を開催いたします。

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主催:ENVISI

会期:7月24日(水)~11月4日(月) ※会期中に一部きりこの展示替えがあります

会場:南三陸311メモリアル、南三陸町内の各お店や事業所内

開館時間:9時~17時/火曜休館(8/13特別開館)

※南三陸311メモリアルは みんなの広場・エレベーター前に展示いたします

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昨年度メモリアル館内にて展示したきりこですが、今年度は「南三陸みんなのきりこプロジェクト」として、南三陸町内にある様々なお店や事業所にもきりこを展示いたします。

この「南三陸みんなのきりこプロジェクト」は、2010年夏に女性たちの目線で観光活性化を図る取り組みの一環として、町の産業振興課(当時)がボランティア団体ENVISIとともに始めたプロジェクトです。( 詳細はこちらからご覧ください

東日本大震災を経てもなお、このプロジェクトは続けられてきました。2024年は町中の皆様にご協力を得て、これまでに制作してきたきりこを展示いたします。

また、展示されている場所をめぐるためのオリジナルマップをご用意いたしました。マップは南三陸311メモリアル館内や各展示場所にて配布しています。

マップを片手に町の記憶を探索しながら、南三陸で「きりこ散歩」しませんか?

ぜひご来館をお待ちしております。

多くのみなさまのご協力を賜り、誠にありがとうございました。

この度の募金では、合計56,524円が集まりました。

皆さまからお寄せいただいた募金は、南三陸町役場を通じて台湾現地へ届けていただきました。

この度はご協力いただき、誠にありがとうございました。

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この度の地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

令和6年4月3日 午前8時58分ごろに台湾東部花蓮県で発生した地震により、甚大な被害が発生しています。

南三陸311メモリアルでは、これらの状況を受け、本日より令和6年台湾花蓮地震 災害義援金の受付を開始いたしました。

主に被災者への義援金としての寄付、状況により復旧・復興のための支援活動に使わせていただきます。

館内受付カウンターにて、募金箱を設置しておりますので、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

2024年7月14日に、スズケングループ労働組合連合会の皆さまが、南三陸311メモリアルに来館されました。

今回、連合会としての総会に合わせて南三陸町で研修をされるとのことで、メモリアルの展示見学とラーニングプログラム、震災当時高校生だった方の語り部を聞くプログラムを受講されました。

館内入ってすぐのエントランスには、震災に関する数字やデータをまとめたパネル・立体地図があります。スタッフより、自分達が今立っている場所は震災後に10.8m嵩上げした土地であること、そしてこの施設の天井とほぼ同じくらいの地点に津波が到達したことをお伝えしました。また、旧防災対策庁舎を襲った津波の高さ15.5mのラインが壁に示されており、首を大きく傾けて見上げながら「想定外」の事実を目の当たりにしました。

その後、東日本大震災のエピソードをまとめた展示や証言映像、資料などが並ぶ展示ギャラリーへ進みます。旧防災対策庁舎の屋上で生存した方々の証言映像では、全員が食い入るように視聴していました。

ラーニングプログラムでご覧いただいたのは、「そのとき命が守れるか」というレギュラープログラムです。

震災時に、町内の指定避難所・避難場所の多くが津波に襲われたという南三陸町の事例から、自然災害発生時には想定をはるかに超えた事態に直面する可能性があるということを学びます。

震災当時中学生・高校生だった証言者たちが、あの日津波に襲われた避難所でどのような避難や対応をしたのか。そして消防士として人命救助にあたる職務についていた方々が、震災を経て「自分の命を守る」ということの意味をどのように捉え直したのか。

プログラム中には教訓から得られた問いかけと、参加者同士での対話の時間が設けられています。それらを通じて、新たな気づきや考えを手にすることができるのが、ラーニングプログラムの特長です。

最後に、参加された方々の感想をご紹介します。

福島から参加された方は、「こんなに自分で考えさせられるプログラムは初めてでした」と、多くの気づきがあったとのことでした。

「普段薬局などに関わることも多く、店舗にいる際にスタッフを先に避難させることもあります。その際に、自分自身の避難行動も考えておかなければいけないんだと気づかされました。」

名古屋から参加された方は、「被災された方々の映像は、正直心苦しいものがありました」とのことで、自分の命を守るということを深く考える時間になったとのことです。

「医療や福祉などの分野で働くエッセンシャルワーカーが多い企業。自分の命を守ることで、薬を必要とする人に届けられたり、介護福祉を必要とする人をサポートできたり、そうやって医療を必要とする方々の命を守ることにつながるんだと思いました。」

スズケングループ様は、医薬品卸売事業や介護福祉事業、ヘルスケア製品開発など、広く医療分野に関わる事業を展開する企業様ということもあり、「人を助ける」ということを強く意識する仕事が多いとのことです。そういった企業活動の中に、南三陸町をはじめ、東日本大震災被災地の教訓を生かしていただけたら幸いです。

ご来館いただき、誠にありがとうございました。

7月5日、町内にある志津川中学校の1年生のみなさんが、授業の一環で南三陸311メモリアルへお越しくださいました。

  

志津川中学校のみなさんは、2022年10月の開館当初から毎年授業の中で訪問いただいており、今年で3年目。特に、今年来館された生徒さんたちは震災時に生まれた世代でもあります。

志津川中学校では地域づくりと地域産業に根差した探究学習として、「森里海連環学」に取り組んでいます。南三陸町の海や漁業のこと、森や林業のこと、そして震災やそこを堺に変化した町のことなどを広く学びながら、自分が今後取り組んでいく探究テーマに繋げていきます。

今回ご覧いただいたのは、レギュラープログラム②「そのとき命が守れるか」です。

このプログラムでは、震災当時の中学生、そして志津川高校の生徒だった方の被災体験やその瞬間の決断や行動、その体験から感じていたこと、12年が経った今になって考えたことが語られています。自分たちの先輩がとった行動、そして今まさに自分たちが暮らす町での出来事を目の当たりにし、驚きと同時に中学生でも訓練や経験を活かしてできることがあるんだと感じた生徒さんも多かったようです。

ラーニングプログラムには、被災体験から得られた問いかけと、参加者同士で考え合う対話の時間が設けられています。対話する時間では、「家の裏ならすぐに高台上がれるかも」「うちはばあちゃんいるから支えないと無理だ」「あの道通れなかったら逃げられなくない?どうする?」など、もし自分だったらどのように判断し行動するのか、話し合いながら考えを巡らせているようでした。

参加した生徒さんからは、「震災の時は生まれてなかったから覚えてることはないけど、それでも命を守らなきゃいけないのは凄く感じた。」「この町が昔あんな大変な光景だったなんて想像できなかった。でも、それを知って自分たちが何ができるのか考えられると思う。」など、様々な感想をいただきました。

 

 

開館以降、毎年町内の小中学校の多くが震災学習・防災学習の一環でメモリアルを訪問いただいております。南三陸町で生まれ育つ地元の子どもたち、そして震災を知らない世代の子どもたちに南三陸町の経験を語り継いでいくことが、南三陸311メモリアルの役割のひとつであると、私たちは考えています。

そして伝えるだけではなく、命を守るために何が必要なのかを一緒に考えていくこと。それが、子どもたちの未来のためにこの南三陸町でできることの一つなのかもしれないと、あらためて考えました。

志津川中学校のみなさま、ご来館いただき誠にありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、東日本大震災での教訓や災害発生時の避難、防災に関する知識を遊びながら学べる特別企画「ぼうさいクイズラリー」を、2024年7月6日(土)より開催いたします。

==<開催概要>========================================

開催期間:2023年7月6日(土)~9月1日(日)  午前9時~午後4時

休館日:毎週火曜日(8月13日は特別開館)

受付場所:南三陸311メモリアル 館内受付

開催場所:南三陸311メモリアル周辺

参加費 :小中学生無料(高校生以上1名100円)

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2022年10月オープンした「南三陸311メモリアル」では、東日本大震災当時の被害状況をまとめた展示バナーや、被災した町民たちの取材映像をもとにしたラーニングプログラム体験などを通じて、「自分自身ならどう考え行動しますか?」を考える展示を行っています。

今回開催する「ぼうさいクイズラリー」は、そんな南三陸311メモリアル周辺のまちあるきを通じて、楽しく遊びながら防災の知識を学べる企画です!

震災当時に南三陸町を襲った津波の高さや、現在の町の指定避難所に関するクイズ、全国各地や海外から寄せられた数多くの支援に関するクイズなど、東日本大震災に関する震災学習にご活用いただけると同時に、今後の自然災害に対する備えなどを学ぶことができる内容となっております。

クイズに全問正解した方には限定オリジナルグッズをプレゼント! 夏休みの自由研究に、親子で防災を考える機会に、ぜひご参加ください!

みなさまのご参加をお待ちしております!

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。

2024年度6月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

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実施期間:2024年6月1日(土)~6月30日(日)

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南三陸311メモリアルでは、お盆期間の8月13日(火)は特別開館いたします。

開館時間:9時~17時

※ラーニングプログラムのスケジュールはこちらをご確認ください。

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

この度、3.11伝承ロード推進機構の機関紙「伝承ロード縁」にて、南三陸311メモリアルが紹介されました。

災害を自分事として考える場に/南三陸311メモリアル

24年度4月より公開が始まった新作ラーニングプログラム「いのちを想う」の紹介、顧問高橋の震災時の経験や伝承に関わる思いに迫るインタビューなど、様々な内容で掲載いただきました。

ぜひご覧ください。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。

2024年度5月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

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実施期間:2024年5月1日(水)~5月31日(金)

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