南三陸311メモリアルでは、夏休み中期間限定で、『みやぎの復興まちづくりパネル展』を開催いたします。

 

 

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<期間> 2024年8月10日(土)~8月23日(金)

<時間> 9時~17時(8月20日休館)

<場所> 館内エントランス

<展示協力> 宮城県土木部 都市計画課 まちづくり推進班

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東日本大震災の記憶や教訓を伝承し、これまで取り組んできた沿岸市町の復興まちづくり状況をご覧いただけます。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

8月8日、南三陸町内にある入谷小学校の先生方が、夏休み中の職員研修として、南三陸311メモリアルを訪問されました。

今年1月には入谷小学校の5-6年生が震災学習で訪問してくださいましたが、今回のように職員研修として訪問いただくのは初めてとのこと。

今回の研修先としてメモリアルをお選びいただいたのは、「震災を学ぶと同時に、自分たちが子どもたちに何を伝えていけるのかを考えるきっかけにしたい」という目的からとのことでした。


まず初めに、震災当時に南三陸町役場職員だったスタッフから、この町の防災計画や避難計画がどのような考えで構築されたのか、そして東日本大震災をへて得られた教訓は何かをお伝えしました。

今回の研修では、館内展示とあわせて、今年4月に新しく公開されたラーニングプログラム3「いのちを想う」をご覧いただきました。

大勢の人と避難場所にいるという安心感が危険を察知する感覚を鈍らせてしまうことがあることを学ぶとともに、当時の小中学生や漁師たちの証言から、彼らが被災後をどう生きてきたのかに耳を傾け、考えるためのプログラムです。

南三陸311メモリアルのラーニングプログラムでは、「この状況で、あなたならどうしますか?」という問いかけが参加者に投げかけられます。

ラーニングプログラム3「いのちを想う」では、震災時の実際の避難行動による反省を口にした町民の証言をヒントにした問いかけとなっており、先生方も話し合いながら選択をしていました。

証言映像を観ながら、投げかけられた様々な問いかけについて対話しながら、参加者同士で考え合うというのが、当館のラーニングプログラムの特長です。当時この町で経験したときの様子を話したり、普段の子どもたちの様子を思い出しながら対話されている姿が印象的でした。

ラーニングプログラム終了後に、当時この町で震災を経験された先生から感想を伺いました。

「当時は大学生で、実家で牡蠣むきを手伝っていたときに揺れました。今担当しているのは震災後に生まれてきた子どもたちです。何を伝えられるか、何を考えてもらうべきか、自分の経験も伝えながら考えていけたらと思います。」


南三陸町入谷地区は、町内で唯一海に面していない地区であり、震災時も津波被災がほぼありませんでした。そういった地区で暮らす子どもたちへの震災学習は、海が見える地区の子どもたちへの伝え方とも異なるかと思います。

震災時に南三陸町で被災した先生、近隣市町村で震災を経験した先生、震災後に教師になった先生、震災時は町を離れていた先生。先生それぞれの経験が異なる中で、震災後に生まれた子どもたちと震災をどう考えるのか。

南三陸311メモリアルのラーニングプログラムは、防災や自然災害に対して明確な答えを提示するプログラムではありません。「自分なら、どう判断して行動するか」、それを考えるきっかけをつかんでいただくためのプログラムです。

子どもたちと日々を共にする先生方が、子どもたちとともに考えるために、少しでもお力になれたなら幸いです。

 

入谷小学校の先生方、ご来館いただきありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。

2024年度7月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

 

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実施期間:2024年7月1日(月)~7月31日(水)

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南三陸311メモリアルでは、7月24日(水)より「南三陸みんなのきりこプロジェクト」による特別企画展を開催いたします。

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主催:ENVISI

会期:7月24日(水)~11月4日(月) ※会期中に一部きりこの展示替えがあります

会場:南三陸311メモリアル、南三陸町内の各お店や事業所内

開館時間:9時~17時/火曜休館(8/13特別開館)

※南三陸311メモリアルは みんなの広場・エレベーター前に展示いたします

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昨年度メモリアル館内にて展示したきりこですが、今年度は「南三陸みんなのきりこプロジェクト」として、南三陸町内にある様々なお店や事業所にもきりこを展示いたします。

この「南三陸みんなのきりこプロジェクト」は、2010年夏に女性たちの目線で観光活性化を図る取り組みの一環として、町の産業振興課(当時)がボランティア団体ENVISIとともに始めたプロジェクトです。

東日本大震災を経てもなお、このプロジェクトは続けられてきました。2024年は町中の皆様にご協力を得て、これまでに制作してきたきりこを展示いたします。

また、展示されている場所をめぐるためのオリジナルマップをご用意いたしました。マップは南三陸311メモリアル館内や各展示場所にて配布しています。

マップを片手に町の記憶を探索しながら、南三陸で「きりこ散歩」しませんか?

ぜひご来館をお待ちしております。

多くのみなさまのご協力を賜り、誠にありがとうございました。

この度の募金では、合計56,524円が集まりました。

皆さまからお寄せいただいた募金は、南三陸町役場を通じて台湾現地へ届けていただきました。

この度はご協力いただき、誠にありがとうございました。

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この度の地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

令和6年4月3日 午前8時58分ごろに台湾東部花蓮県で発生した地震により、甚大な被害が発生しています。

南三陸311メモリアルでは、これらの状況を受け、本日より令和6年台湾花蓮地震 災害義援金の受付を開始いたしました。

主に被災者への義援金としての寄付、状況により復旧・復興のための支援活動に使わせていただきます。

館内受付カウンターにて、募金箱を設置しておりますので、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

2024年7月14日に、スズケングループ労働組合連合会の皆さまが、南三陸311メモリアルに来館されました。

今回、連合会としての総会に合わせて南三陸町で研修をされるとのことで、メモリアルの展示見学とラーニングプログラム、震災当時高校生だった方の語り部を聞くプログラムを受講されました。

館内入ってすぐのエントランスには、震災に関する数字やデータをまとめたパネル・立体地図があります。スタッフより、自分達が今立っている場所は震災後に10.8m嵩上げした土地であること、そしてこの施設の天井とほぼ同じくらいの地点に津波が到達したことをお伝えしました。また、旧防災対策庁舎を襲った津波の高さ15.5mのラインが壁に示されており、首を大きく傾けて見上げながら「想定外」の事実を目の当たりにしました。

その後、東日本大震災のエピソードをまとめた展示や証言映像、資料などが並ぶ展示ギャラリーへ進みます。旧防災対策庁舎の屋上で生存した方々の証言映像では、全員が食い入るように視聴していました。

ラーニングプログラムでご覧いただいたのは、「そのとき命が守れるか」というレギュラープログラムです。

震災時に、町内の指定避難所・避難場所の多くが津波に襲われたという南三陸町の事例から、自然災害発生時には想定をはるかに超えた事態に直面する可能性があるということを学びます。

震災当時中学生・高校生だった証言者たちが、あの日津波に襲われた避難所でどのような避難や対応をしたのか。そして消防士として人命救助にあたる職務についていた方々が、震災を経て「自分の命を守る」ということの意味をどのように捉え直したのか。

プログラム中には教訓から得られた問いかけと、参加者同士での対話の時間が設けられています。それらを通じて、新たな気づきや考えを手にすることができるのが、ラーニングプログラムの特長です。

最後に、参加された方々の感想をご紹介します。

福島から参加された方は、「こんなに自分で考えさせられるプログラムは初めてでした」と、多くの気づきがあったとのことでした。

「普段薬局などに関わることも多く、店舗にいる際にスタッフを先に避難させることもあります。その際に、自分自身の避難行動も考えておかなければいけないんだと気づかされました。」

名古屋から参加された方は、「被災された方々の映像は、正直心苦しいものがありました」とのことで、自分の命を守るということを深く考える時間になったとのことです。

「医療や福祉などの分野で働くエッセンシャルワーカーが多い企業。自分の命を守ることで、薬を必要とする人に届けられたり、介護福祉を必要とする人をサポートできたり、そうやって医療を必要とする方々の命を守ることにつながるんだと思いました。」

スズケングループ様は、医薬品卸売事業や介護福祉事業、ヘルスケア製品開発など、広く医療分野に関わる事業を展開する企業様ということもあり、「人を助ける」ということを強く意識する仕事が多いとのことです。そういった企業活動の中に、南三陸町をはじめ、東日本大震災被災地の教訓を生かしていただけたら幸いです。

ご来館いただき、誠にありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、毎月第2木曜日に、防災すごろく「助け合ってご~!」の体験会を開催しています。

 

こちらは南三陸町社会福祉協議会様とのコラボ企画!

災害に対して必要な備えや、災害時の助け合い=自分の持っているものが誰かを支える力になること・支えあって乗り越えていくことの大切さを学ぶ、すごろくワークショップです。

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日時:8月8日(木) 10:00~

会場:南三陸311メモリアル・みんなの広場

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ぜひお気軽にお立ち寄りください。

南三陸311メモリアルでは、毎月第3木曜日に、「しづがわ民話の会」のみなさんによる民話語りを開催しています。

 

6月にお話しいただくのは、「神割崎伝説」「眼くの開いた琵琶湖法師」の2本です。(予定)

「宮城の遠野」といわれるほど、民話が豊富に語り継がれる南三陸町。

聞いたことのある地名や場所の由来、なじみ深い土地の思わぬエピソードなど、町内に住んでいる方も新たな発見があるかもしれません。

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日時:8月15日(木) 10:00~/11:00~

会場:南三陸311メモリアル・みんなの広場

語り手:中松敏子さん、高橋洋子さん

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ぜひ、お立ち寄りください。

7月5日、町内にある志津川中学校の1年生のみなさんが、授業の一環で南三陸311メモリアルへお越しくださいました。

  

志津川中学校のみなさんは、2022年10月の開館当初から毎年授業の中で訪問いただいており、今年で3年目。特に、今年来館された生徒さんたちは震災時に生まれた世代でもあります。

志津川中学校では地域づくりと地域産業に根差した探究学習として、「森里海連環学」に取り組んでいます。南三陸町の海や漁業のこと、森や林業のこと、そして震災やそこを堺に変化した町のことなどを広く学びながら、自分が今後取り組んでいく探究テーマに繋げていきます。

今回ご覧いただいたのは、レギュラープログラム②「そのとき命が守れるか」です。

このプログラムでは、震災当時の中学生、そして志津川高校の生徒だった方の被災体験やその瞬間の決断や行動、その体験から感じていたこと、12年が経った今になって考えたことが語られています。自分たちの先輩がとった行動、そして今まさに自分たちが暮らす町での出来事を目の当たりにし、驚きと同時に中学生でも訓練や経験を活かしてできることがあるんだと感じた生徒さんも多かったようです。

ラーニングプログラムには、被災体験から得られた問いかけと、参加者同士で考え合う対話の時間が設けられています。対話する時間では、「家の裏ならすぐに高台上がれるかも」「うちはばあちゃんいるから支えないと無理だ」「あの道通れなかったら逃げられなくない?どうする?」など、もし自分だったらどのように判断し行動するのか、話し合いながら考えを巡らせているようでした。

参加した生徒さんからは、「震災の時は生まれてなかったから覚えてることはないけど、それでも命を守らなきゃいけないのは凄く感じた。」「この町が昔あんな大変な光景だったなんて想像できなかった。でも、それを知って自分たちが何ができるのか考えられると思う。」など、様々な感想をいただきました。

 

 

開館以降、毎年町内の小中学校の多くが震災学習・防災学習の一環でメモリアルを訪問いただいております。南三陸町で生まれ育つ地元の子どもたち、そして震災を知らない世代の子どもたちに南三陸町の経験を語り継いでいくことが、南三陸311メモリアルの役割のひとつであると、私たちは考えています。

そして伝えるだけではなく、命を守るために何が必要なのかを一緒に考えていくこと。それが、子どもたちの未来のためにこの南三陸町でできることの一つなのかもしれないと、あらためて考えました。

志津川中学校のみなさま、ご来館いただき誠にありがとうございました。

南三陸311メモリアルでは、東日本大震災での教訓や災害発生時の避難、防災に関する知識を遊びながら学べる特別企画「ぼうさいクイズラリー」を、2024年7月6日(土)より開催いたします。

==<開催概要>========================================

開催期間:2023年7月6日(土)~9月1日(日)  午前9時~午後4時

休館日:毎週火曜日(8月13日は特別開館)

受付場所:南三陸311メモリアル 館内受付

開催場所:南三陸311メモリアル周辺

参加費 :小中学生無料(高校生以上1名100円)

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2022年10月オープンした「南三陸311メモリアル」では、東日本大震災当時の被害状況をまとめた展示バナーや、被災した町民たちの取材映像をもとにしたラーニングプログラム体験などを通じて、「自分自身ならどう考え行動しますか?」を考える展示を行っています。

今回開催する「ぼうさいクイズラリー」は、そんな南三陸311メモリアル周辺のまちあるきを通じて、楽しく遊びながら防災の知識を学べる企画です!

震災当時に南三陸町を襲った津波の高さや、現在の町の指定避難所に関するクイズ、全国各地や海外から寄せられた数多くの支援に関するクイズなど、東日本大震災に関する震災学習にご活用いただけると同時に、今後の自然災害に対する備えなどを学ぶことができる内容となっております。

クイズに全問正解した方には限定オリジナルグッズをプレゼント! 夏休みの自由研究に、親子で防災を考える機会に、ぜひご参加ください!

みなさまのご参加をお待ちしております!

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。

2024年度6月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

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実施期間:2024年6月1日(土)~6月30日(日)

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南三陸311メモリアルでは、お盆期間の8月13日(火)は特別開館いたします。

開館時間:9時~17時

※ラーニングプログラムのスケジュールはこちらをご確認ください。

皆さまのご来館を心よりお待ちしております。

この度、3.11伝承ロード推進機構の機関紙「伝承ロード縁」にて、南三陸311メモリアルが紹介されました。

災害を自分事として考える場に/南三陸311メモリアル

24年度4月より公開が始まった新作ラーニングプログラム「いのちを想う」の紹介、顧問高橋の震災時の経験や伝承に関わる思いに迫るインタビューなど、様々な内容で掲載いただきました。

ぜひご覧ください。

南三陸311メモリアルでは、毎月ご来場いただいたお客様を対象に、アンケートを実施しております。

2024年度5月にご回答いただいたアンケートより、お客様にいただいたご意見・ご感想をご紹介いたします。

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実施期間:2024年5月1日(水)~5月31日(金)

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こちらの上映会は、両日ともに定員に達したため、受付を締め切らせていただきます。

たくさんのご応募ありがとうございました。


南三陸311メモリアルでは、6月24日(月)/25日(火)に、南三陸町で撮影されたドキュメンタリー映画の上映会を開催いたします。

今回上映するのは、「TSUNAMI LADIES(ツナミ・レディース)」「Forget Me Not(忘れな草)」の2本です。

この作品は、ともに東日本大震災やチリ地震という自然災害を経験しながらも立ち上がった女性たちの姿を撮影したドキュメンタリーです。


<日時>

【1回目】6月24日(月) 18:30開場/19:00上映/20:30終了予定

【2回目】6月25日(火) 14:00開場/14:30上映/15:30終了予定

<会場> 南三陸311メモリアル ラーニングシアター

<料金> 無料

<定員> 各回30名

<その他> 24日には、この作品を撮影したプロデューサーと、映画に登場する女性たちとのトークイベントを行います。


 

作品1「TSUNAMI LADIES(ツナミ・レディース)」

2010年のチリ地震を経験した女性3人が日本を訪れ、南三陸の女性3人と出会います。

お互いの国のレシピを交換して一緒に料理をするなど、食を通じて被災と復興の経験をわかちあう物語。

詳しくはこちら

作品2「Forget Me Not(忘れな草)」

津波で流された浮き球が手元に戻ってきたことで、店の再建を決心した三浦さき子さん。

米・アラスカで浮き球を発見したバクスター夫妻との海を越えた交流の物語。


参加のお申し込みはこちらの申込フォームまたは当館までお電話ください。

TEL:0226-28-9215

メール:m311m@m-kankou.jp

みなさまのご参加を心よりお待ちしております。

南三陸311メモリアルでは、能登半島地震被災地および台湾花蓮地震被災地に向けて、寄せ書きの呼びかけを行っています。

寄せ書きについて===================

<能登向け> 5月27日(月) ~ 6月16日(日)

<台湾向け> 6月17日(月) ~ 7月15日(月)

<場所> 館内エントランス

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今回の呼びかけは、台湾出身で日本在住の 李久惟さんが発起人となり始まりました。お寄せいただいたメッセージは、李さん自身が被災地へ持ち込みます。

館内エントランスでご記入いただけますので、ご来館の際にはぜひご協力ください。

1960年5月23日、日本から遠く離れた南米チリ共和国で、マグニチュード9.5を観測した地震が発生しました。翌日の5月24日、日本の三陸沿岸部には津波が到達。ここ南三陸町(当時は志津川町)にも、約5.5mの津波が到達し、41名の方が犠牲になりました

その当時の状況や教訓を語り継ぐための日として、南三陸町では5月24日が「チリ地震津波の日」に制定されています。

5月11日より、「1960新聞展~チリ地震津波の教訓から学ぶ~」を開催中の当館では、本日関連企画として、当時被災された方による語り部「チリ地震津波の記憶を語る」を開催いたしました。

今回お話いただいた仲松敏子さんは、チリ地震津波の当時高校生でした。

修学旅行のために買った革靴がボロボロになってしまったこと、東日本大震災の時とは津波の様子が全く違ったこと、避難せずに亡くなってしまった方のこと。

普段から東日本大震災の語り部を聞き、お客様に案内をしている我々スタッフでも初めて聞く話がありました。

そして、東日本大震災被災者の避難行動に対して疑問に思っていたことが紐解かれていくような、とても有意義な時間となりました。

館内にも多くのお客様にお越しいただき、仲松さんにはなんと語り部を2回聞かせていただきました。

このような過去の災害から学ぶ機会を、今後も開催していきたいと思います。

お話いただいた仲松さん、ご来館いただいた皆様、本当にありがとうございました。

<開催概要>=======================

語り部企画「チリ地震津波の記憶を語る」

<日時> 5月24日(金) 午前10時より

<場所> 南三陸311メモリアル館内 みんなの広場 

<語り部> 仲松敏子さん(しづがわ民話の会 会長)

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2024年5月24日、チリ地震津波の日として制定されたこの日に、映画監督の堤幸彦さんとスタッフの皆さんが南三陸311メモリアルに来館されました。

この日は気仙沼市を訪問し、震災遺構大川小学校を訪れる前に、昼食も兼ねて南三陸町へお立ち寄りいただいたとのこと。

館内で開催していた語り部企画「チリ地震津波の記憶を語る」では仲松敏子さんの言葉に耳を傾け、その後はラーニングプログラムへもご参加いただきました。

生の言葉で伝承していくことの重要性を再認識したとお話されながら、ラーニングプログラムでは「非常に能動的なプログラムでした」と、お話されていました。

堤幸彦さん、スタッフの皆さま、ご来館いただきありがとうございました。

チリ地震津波が発生した5月24日は、南三陸町では当時の状況や教訓を語り継ぐための日として、「チリ地震津波の日」に制定されています。

南三陸311メモリアルでは、この5月24日に合わせ、企画展「1960新聞展~チリ地震津波の教訓から学ぶ~」と、語り部企画「チリ地震津波の記憶を語る」を開催いたします。

 

特別企画展「1960新聞展~チリ地震津波の教訓から学ぶ~」

<会期> 5月11日(土) ~ 5月31日(金)

<場所> 南三陸311メモリアル館内 エントランス

<時間> 9:00 ~ 17:00

<休館> 毎週火曜日

 

語り部企画「チリ地震津波の記憶を語る」

<日時> 5月24日(金) 午前10時より

<場所> 南三陸311メモリアル館内 みんなの広場 

<語り部> 仲松敏子さん(しづがわ民話の会 会長)

<予約> 申し込み不要。当日に直接館内までお越しください。


 

 

当時、遠く南米のチリ沖で発生した地震により、三陸沿岸部にも津波が到達、南三陸町志津川地区でも多くの犠牲者が発生しました。

この被災経験は、東日本大震災以前の南三陸町の防災計画の基準となりました。

繰り返し発生し想定外の被害をもたらす自然災害の教訓から、命をまもるための備えを学び考える企画です。

ぜひみなさまのご来場をお待ちしております。

5月5日はこどもの日。初夏の陽気となったゴールデンウィークの終盤、南三陸311メモリアルでは初めての実施となる「1日こども館長」企画を実施いたしました。
今回1日こども館長として任命されたのは、町内にある志津川小学校の1年生、三浦芽依ちゃんと田中結衣ちゃん。このレポートでは、幼稚園からの仲良しという2人が1日こども館長を体験した様子をお届けします。

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2人がお母さんと一緒にメモリアルに到着すると、スタッフと同じ制服に着替えて準備をします。
準備ができたら、早速任命式です。メモリアル顧問の高橋一清から、任命証と館長の名札を授与されました。
ピンと背中を伸ばして立派に受け取った2人は、スタッフからお願いしますねと伝えられると、「ドキドキするけど楽しみ!」の一言!

任命後には、早速玄関口で来館者へあいさつをしてもらいました。
「こんにちは!」「いらっしゃいませ!」と、来館したお客様もちょっとびっくりするほど、大きく元気にあいさつ!

1日こども館長の名札を見つけたお客様から、「すごいね、がんばってね」と声を掛けられると、嬉しさからさらに張り切ってくれました。

ゴールデンウィーク期間ということもあり、この日はいつも以上に多くのお客様がご来館されました。
特に子ども連れのご家族が多く、館内にもかわいらしい声が聞こえる中、2人のこども館長の声も元気に館内に響いているのが、とても印象的でした。

館長として精一杯がんばってくれたあとは、スタッフ高橋の案内でご家族と一緒にメモリアル内を見学。
様々な証言者の映像やラーニングプログラムを観ながら、「どうして?」と疑問に思ったり、お母さんから震災当時のことを教えてもらったり、初めて聞く話も多かったようでした。

館内見学が終わった後、最後まで立派に館長としてがんばってくれた2人には、メモリアルから記念品をプレゼント!

慣れないことに取り組んでもらったから、ちょっと疲れたかな?と気にするスタッフの心配をよそに、終わった後には「もっとやる!」と元気に延長!
仲良しな2人組が、最後まで楽しみながら1日こども館長として取り組んでくれました。

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今回1日こども館長に任命された2人は、東日本大震災のあとに生まれた世代です。

この2人のように、震災を直接経験していない世代にも南三陸311メモリアルという震災伝承館に慣れ親しんでもらいたい、この体験を通じて震災や防災を考えるきっかけにしてほしいと願い、企画を考えました。

今回の体験企画では、ご家族の方々にも子どもたちと一緒に考えるきっかけにしてもらえたようで、「実は初めて来ました」と、子どもたちの様子を見守りながらお話いただきました。

過去に来館されたお客様からも、「家族で話し合うきっかけは少ない」「普段考えないテーマだった」と感想をいただくことがあります。今回の1日こども館長のような体験を通じて、家族と一緒に考えるきっかけがお届けできたのなら幸いです。

ご参加いただいた三浦芽依ちゃん、田中結衣ちゃん、ご家族のみなさま、本当にありがとうございました。

5月6日(土)、南三陸311メモリアルの来場者数が「20万人」に到達いたしました。

2022年10月1日の開館以降、宮城県内をはじめ、連日国内外から多くのお客様にご来場いただきました。
あらためて、スタッフ一同心より御礼申し上げます。

20万人目のお客様は山形市からお越しいただいた渡邊様のご家族。
南三陸町を訪れるのが初めてとのことで、前日は神割崎キャンプ場での宿泊を楽しんでから、メモリアルに来館したとのことでした。

メモリアルより記念品を贈呈し、スタッフが館内をご案内しました。

自然災害から命を守るために何ができるのか、震災伝承館として伝え続けてまいります。
今後とも皆様のご来場を心よりお待ちしております。