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【体験レポート】志津川小学校の1年生に「1日こども館長」を体験していただきました!

5月5日はこどもの日。初夏の陽気となったゴールデンウィークの終盤、南三陸311メモリアルでは初めての実施となる「1日こども館長」企画を実施いたしました。 今回1日こども館長として任命されたのは、町内にある志津川小学校の1年生、三浦芽依ちゃんと田中結衣ちゃん。このレポートでは、幼稚園からの仲良しという2人が1日こども館長を体験した様子をお届けします。

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2人がお母さんと一緒にメモリアルに到着すると、スタッフと同じ制服に着替えて準備をします。 準備ができたら、早速任命式です。メモリアル顧問の高橋一清から、任命証と館長の名札を授与されました。 ピンと背中を伸ばして立派に受け取った2人は、スタッフからお願いしますねと伝えられると、「ドキドキするけど楽しみ!」の一言!

任命後には、早速玄関口で来館者へあいさつをしてもらいました。 「こんにちは!」「いらっしゃいませ!」と、来館したお客様もちょっとびっくりするほど、大きく元気にあいさつ!

1日こども館長の名札を見つけたお客様から、「すごいね、がんばってね」と声を掛けられると、嬉しさからさらに張り切ってくれました。

ゴールデンウィーク期間ということもあり、この日はいつも以上に多くのお客様がご来館されました。 特に子ども連れのご家族が多く、館内にもかわいらしい声が聞こえる中、2人のこども館長の声も元気に館内に響いているのが、とても印象的でした。

館長として精一杯がんばってくれたあとは、スタッフ高橋の案内でご家族と一緒にメモリアル内を見学。 様々な証言者の映像やラーニングプログラムを観ながら、「どうして?」と疑問に思ったり、お母さんから震災当時のことを教えてもらったり、初めて聞く話も多かったようでした。

館内見学が終わった後、最後まで立派に館長としてがんばってくれた2人には、メモリアルから記念品をプレゼント!

慣れないことに取り組んでもらったから、ちょっと疲れたかな?と気にするスタッフの心配をよそに、終わった後には「もっとやる!」と元気に延長! 仲良しな2人組が、最後まで楽しみながら1日こども館長として取り組んでくれました。

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今回1日こども館長に任命された2人は、東日本大震災のあとに生まれた世代です。 この2人のように、震災を直接経験していない世代にも南三陸311メモリアルという震災伝承館に慣れ親しんでもらいたい、この体験を通じて震災や防災を考えるきっかけにしてほしいと願い、企画を考えました。 今回の体験企画では、ご家族の方々にも子どもたちと一緒に考えるきっかけにしてもらえたようで、「実は初めて来ました」と、子どもたちの様子を見守りながらお話いただきました。 過去に来館されたお客様からも、「家族で話し合うきっかけは少ない」「普段考えないテーマだった」と感想をいただくことがあります。今回の1日こども館長のような体験を通じて、家族と一緒に考えるきっかけがお届けできたのなら幸いです。 ご参加いただいた三浦芽依ちゃん、田中結衣ちゃん、ご家族のみなさま、本当にありがとうございました。