【研修受け入れレポート】震災の教訓から「主体的に考え行動する力」を学ぶ
トヨタレンタリース栃木 新人社員研修
実施概要
【団体】 トヨタレンタリース栃木 新人社員研修
【人数】 18名
【実施プログラム】 震災講話(60分)+バス視察(90分)
受け入れレポート
今回、トヨタレンタリース栃木の新人社員18名の皆さまをお迎えし、震災講話とバスによる現地視察を実施しました。
講師は、東日本大震災を経験した南三陸町議会議員・伊藤俊氏が担当。まずは南三陸ポータルセンター交流ルームにて、自身の被災体験をもとにした震災講話を行いました。
講話では、「当たり前の日常」が決して当たり前ではないこと、そして災害はその日常のすぐそばにあることを、自身の経験を交えながらお話しいただきました。

また、「命を守ること」だけではなく、「命を守り続けるためにどう備え、どう生きるか」という視点の重要性についても紹介。災害時には、情報が不足し、ライフラインも途絶える極限状態の中で、人とのつながりや日頃から築いてきた信頼関係が大きな支えとなること、さらに避難生活では正しい知識や事前の備えが、その後の生活や心身の健康にも大きく影響することが伝えられました。
講話の締めくくりでは、「無関心こそが最大のリスク」というメッセージとともに、平常時から防災を自分事として考え、日々の訓練や備えを積み重ねることの大切さが語られました。
被災地を巡り、震災の現実を肌で感じる
講話終了後はバスに乗車し、浸水エリアである旧戸倉中学校や戸倉小学校跡地へ向かいました。
震災当時、この地域で実際に起こった出来事や避難の状況について説明を受けながら現地を巡る中で、参加者からは「ここまで津波が到達したのか」と驚きの声も聞かれ、被害の大きさを実感している様子がうかがえました。

その後は旧防災対策庁舎へ移動し、震災前の町の様子や発災当日の状況、そして庁舎で起こった出来事について説明を受けました。参加者は当時の状況を思い浮かべながら、真剣な表情で耳を傾けていました。
最後に名簿安置の碑を訪れ、全員で静かに手を合わせ、犠牲となられた方々へ哀悼の意を捧げました。
現地で見て、聞いて、感じることで、震災を「過去の出来事」ではなく、自らの行動や備えにつなげる学びの時間となりました。
受講者インタビュー
「自分で考え、行動する力」を育てる新人研修として
― 今回の研修を実施されたきっかけを教えてください。
グループ会社である栃木トヨタでは、約10年前に南三陸町を訪れ、ホテル観洋の女将さんの講話や語り部バスを体験したことがありました。その際の学びが非常に印象深く、「ぜひ自社の社員にも経験してほしい」と感じたことがきっかけです。
コロナ禍では実施を見送っていましたが、現在は再開し、新人社員研修の一環として毎年南三陸町を訪れています。
― 新人研修として期待していることは何ですか。
震災の現場を実際に訪れることで、防災意識を高めてもらうことが第一の目的です。
一方で、仕事においてもマニュアルどおりに進めるだけでは対応できない場面があります。状況に応じて自ら判断し、最善の行動を選択する力が求められます。
今回の研修を通じて、「今、自分に何ができるのか」を自ら考え、主体的に行動できる人材へ成長するきっかけになればと期待しています。
― 特に印象に残ったことを教えてください。
「命を守ること」だけではなく、「命を守り続けるための事前準備」が重要であるというお話が特に印象に残りました。
日頃からさまざまな状況を想定し、いわば"頭の体操"をしておかなければ、たとえ命が助かったとしても、その後の生活を守り続けることは難しいという考え方は、これまでになかった新たな気づきでした。
トヨタレンタリース栃木の皆さま、このたびは南三陸311メモリアルのプログラムをご受講いただき、誠にありがとうございました。震災の記憶と教訓が、皆さま一人ひとりのこれからの行動や備えにつながり、「命を守る力」を未来へつないでいくきっかけとなれば幸いです。またお会いできる日を心よりお待ちしております。

