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【祝】南三陸311メモリアル 来館者30万人を達成

節目を飾ったのは岩手県から訪れた吉田さんご一家



南三陸311メモリアルは、9月6日(土)、開館以来の累計来館者数が30万人に達しました。
多くの方々に支えられて迎えた節目の瞬間。
記念すべき30万人目となったのは、岩手県奥州市在住の吉田さんご一家でした。



記念のひととき

当日は、南三陸町 町長からご家族へ記念品が贈呈され、節目を祝うセレモニーが行われました。
驚きと喜びの入り交じる中で、吉田さん一家は「まさか自分たちが30万人目になるとは」と笑顔を見せました。

吉田さんは「今回は海鮮丼を食べに来て、せっかくならと立ち寄ったのですが、メモリアルは初めてでした」と話します。
館内の展示については「震災前の町並みの模型を見て、こんなに家があったんだと驚きました」と率直な感想を語りました。

また、震災当時を振り返り「小学生で、家にいたときに大きな音と地鳴りがして、とても怖かった記憶があります。
自分の子どもにも、3.11を忘れないで、災害への備えにつなげていけるように伝えていきたいです」と思いを寄せました。


吉田さんのご家族が語る「防災意識」

一方、吉田さんのご家族も展示を見て「岩手も大きな被害を受けましたが、当時のニュースでは分からなかったことを知ることができました。津波の高さや町の被害の大きさを実感し、改めて震災の怖さを感じます」と述べました。
さらに「防災の日があったばかりですが、震災の記憶や教訓を自分たちの世代で止めるのではなく、次の世代に繋げていきたい」と語りました。<
br> 南三陸町を何度も訪れているというご家族にとって、復興が進む町の姿もまた力になるといいます。
「悲しい思い出の場所でもあるけれど、活気が戻り、町が元気になっていくのを見ると、自分たちも勇気をもらえる」と笑顔を見せました。



「節目が与える力」

メモリアル館にとって、30万人という節目は単なる数字ではなく、一人ひとりが震災に向き合い、未来を考える足跡の積み重ねです。
ご家族にとっても偶然が重なって生まれた「30万人目」という経験は忘れられない思い出となりました。

記念の瞬間を迎えた後は「これから公園にも寄って、子どもを遊ばせたい」と普段通りの休日を楽しむ予定だと話され、ご家族らしい温かい笑顔があふれていました。

これからのメモリアル

南三陸311メモリアルは、震災の記憶と教訓を伝える場として開館以来、多くの来館者を迎えてきました。
今回の節目を新たな出発点として、これからも多くの方に震災の事実を伝え、命を守る防災意識を育む拠点となっていきます。