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【来館レポート】南三陸町教育委員会の先生方が教員研修でご来館

 

4月4日 南三陸町教育委員会より新任職員研修で先生方が南三陸311メモリアルを訪問されました。


昨年に引き続きのご来館で、町外から赴任された先生方もいらっしゃるため、震災について学びたいとのことでご来館されました。


     


エントランスで実際に震災を体験したスタッフより、震災時の南三陸町のが概況や防災対策庁舎の建設理由、東日本大震災時にチリ地震津波からの教訓がどう生かされたのかなどを、エントランスでお話しました。


     


メインとなるラーニングプログラムはレギュラープログラム1「生死を分けた避難」を ご覧いただきました。  

こちらのプログラムは東日本大震災当時、生死の分かれ目に直面した住民たちの証言映像をもとに、人々はどう行動し、町外との連絡がすべて途絶えた中で厳寒の夜をどのように過ごしたのかを知り、自然災害から命を守るために求められる究極の備えとは何かを、参加者同士で語り合いながら考えます。


       


南三陸311メモリアルのラーニングプログラムでは、「このじょうきょうで、あなたならどうしますか?」という問いかけが参加者に投げかけられます。  


レギュラープログラム1「生死を分けた避難」では、当時戸倉小学校に校長先生が有事の際”高台避難”と”屋上避難”のどちらを選択するかという、小学校の避難計画をめぐる教師同士の議論を2年にわたり続けており、3月11日実際に震災が起きた時どうような判断をしたかという内容になっています。  


新任の先生方がこれから自分の生徒に対してどのような行動を捕らなければならないのかと考えながら、震災を経験した先生からお話を聞いたりと、皆さんで熱心に対話をされておりました。


           


ラーニングプログラムを受講後、ご参加いただいた新任の先生にお話を伺いました。  


「震災当時、自分は小学校2年生でした。当時、学校の先生が生徒たちにとにかく上へ!2階、3階へと上の方に避難を呼びかけたのを思い出しました。避難して1階のところに波が来ているのが見え不安でしたが、友達も近くにいたり、家族もすぐ迎えに来てくれて安心したなという気持ちを思い出しました。地域よって避難状況など変わってくるのでそこは教師として何か考えて、子供たちに伝えていきたいなと思いました。」と当時を振り返りながらお話していただきました。


 
 


これから初めて自分の生徒を受け持つ先生方の今後の防災に対する意識であったり、こども達と震災について考えるために、少しでもお力になれたら幸いです。    


南三陸町教育委員会の先生方、ご来館いただき誠にありがとうございました。