1月11日、東北を代表するJリーグチーム「ベガルタ仙台」の皆様が、南三陸311メモリアルにお越しくださいました。
<ベガルタ仙台公式HPより 1月11日(水)、宮城県南三陸町の南三陸311メモリアルを訪問いたしました。>
毎年、Jリーグのオフシーズンに実施されている被災地訪問企画の一環で、この日は当館と合わせて南三陸さんさん商店街、平成の森運動場を訪問され、町内の伊里前小学校での交流会なども実施されました。当館ではラーニングプログラム「その避難が生死を分ける」をご覧いただき、その後スタッフが館内をご案内いたしました。
防災対策庁舎のエピソード映像や浅田政志さんの作品をご覧になりながら、震災直後の悲しい事実だけではなく、南三陸が歩んできた11年のあゆみに思いを馳せている様子でした。
また、ラーニングプログラムでは選手同士の1分間の対話も活発に行われ、「大切なものを守るために何が必要なのか、何ができるのか」を考えていただきました。
震災当時、名古屋市の小学生だったという山田寛人選手は「テレビに映る津波がとても怖かったのを覚えている」とのことで、「ラーニングプログラム内に「震災が起こる2年前から備えをしていた」といった内容があった。そこから考えると備えが足りないと感じた。」と、気を引き締めた様子でした。
長らくベガルタ仙台で活躍されている蜂須賀孝治選手は、これまで選手同士で話し合って考える機会は少なかったといい、「今住んでいるところの避難場所や避難経路を確認している選手はまだまだ少ないと思う。これを機に、確認し合うことが重要だと思った。」と話されていました。
伊藤彰監督は、当時は仙台にはいなかったものの、震災直後に友人と連絡が取れなかったことを今でも覚えているとのことで、「やはり大変なことが起きていたのだと、改めて実感した。地域の人たちの力になれるように、復興の力や象徴になれるように、頑張りたい。」と感想をくださいました。
今回来館された選手の中には、初めて震災後の被災沿岸部を訪れたという方もいらっしゃいます。震災から12年を迎えようとしている中でも、被災地に心を寄せていただき、足を運んでいただいたことを嬉しく思います。
今後もベガルタ仙台様と一緒に復興に取り組んでいけるよう、南三陸311メモリアルも進んでいきたいと思います。
ご来館いただき、誠にありがとうございました。